あけまして、スイーツ
あけましておめでとうございます。
一年で一番、テレビを見ているのがお正月。
普段は飾りかというくらいしんと静まり返っているテレビが、騒がしくも賑々しく次々に番組を繰り出す様子を眺めております。
で。
観てしまったのです、元旦の「ジョブチューンお正月スペシャル」。
言わずと知れた、コンビニスイーツを超一流パティシエがジャッジする番組で、今回はローソンのリベンジ回でした。
結果はこれこの通り。
年明けは、サバランネタで記事を書くつもりでしたので、とりあえず新年1発目のサバランをと、三が日最終日の昨日、近所の洋菓子店に繰り出したのですが・・・
気づくと、LAWSONにいました。
我々は普段、そこまでコンビニスイーツに詳しくはなく、耽溺したこともなかったのですが、テレビで一流パティシエが口々に「美味い」という様子を観てしまっては、囚われるなというほうが無理。
私と夫は、一目散にスイーツの棚へ。
ありました!
ジョブチューンSPの札の貼られたスイーツが。
なかでも「満場一致合格」の商品は特に気になっていたのですが、その時店頭に残っていたのは、「濃密カヌレ」と「塩豆大福仕立てのもち食感ロール」。
トラップ的に(ではないと思う)「もち食感ロール」も置いてあるのですが、そちらは今回の対象商品ではありません。
アイスの平台も覗きましたが「ジョブチューンSPの品物は品切れです」という表示があり、断念しました。
我々はまるでミッションに到達したスパイのように目と目を合わせ頷くと、そっとそのふたつをレジに運び、購入いたしました。
慌ただしく食材を買い、そそくさと家に帰り、さっそく試食です。
協議の結果、カヌレは明日、ということになり、最も食指を動かされていた「塩豆大福仕立てのもち食感ロール」をいただくことになりました。
従業員シラトリさんが並み居るパティシエの皆さんに絶賛されていたひと品。
進行していたアナウンサーさんが途中で現品を提供され、美味いと言葉を失っていたひと品。
嫌がおうにも期待が高まります。
まあ、そうはいっても、コンビニスイーツじゃないですか。←失礼。
量産型のガンダムが常にモブであるように、この商品だってきっと「モブの中ではまし」というくらいのものに違いない、とどこかで思っていました。
テレビ番組なのだから、パティシエの皆さんだってそれなりに忖度や大人の事情があっての評価なんでしょうよ、と。
すみません。
とんでもなかった。
いつのまに、ニュータイプじゃなくても強化人間じゃなくてもファンネルを意志の力でコントロールできるようになっていたのか。
いつのまに、量産型が月光蝶並みの最終兵器を持つに至っていたのか。
ああもう、たとえがガンダムだと分かりにくい。
商店街の催しに出演するステージに、突然BTSが降臨したくらいの衝撃でございました。
うっそ。
うっま。
一応、夫は文筆業でありますし、私もまあ語彙はそこそこであると思っております。
ところが出てきた言葉はそれだけ。
う、うまいな。
う、うん。嘘じゃなかったね、テレビ。
6個入りだったんですよ。
秒で無くなりました。
コンビニスイーツをいい感じに写真に撮ったのも初めてです。
こ、これで税込397円・・・?
洋菓子店だったら、シュークリームが1個買えるか買えないか。
和菓子屋さんなら、塩豆大福が2個買えるか買えないか。
とりあえずロールケーキと塩豆大福を1個ずつ買って、397円に収まるとは思えない。
なんてすばらしい仕事をしたんでしょう、白鳥さん。
大福もちなのか。
ロールケーキなのか。
もち。
ロールケーキ。
そのめくるめく思考の繰り返し。
さしはさまれる、塩豆の絶妙な硬さのアクセント。そこに絡みつくクリームは、ちょっとした洋菓子店のいまいちクリームがかすむ程のふんわりした甘さ。1番下にそっと入っている、控えめなあんこ。
もともと私は、生クリームよりカスタード派。生クリームは好んで食べるほうではありません。にもかかわらず、ひと口食べたら次も食べたくなるクリーム。
甘いのか。
塩なのか。
いや甘い。
いや塩が。
甘塩ループをただひとくちで堪能できる絶品和洋折衷。
ごちそうさまでございました。
というわけで、皆様にあけましておめでとうございますもロクに言わないうちの、スイーツ絶賛記事となりました。
今日はカヌレをいただきます。
このままだと、いったいどこまでおデブが加速するのか心配ではありますが、この味がいいねとテレビが言ったから今年はコンビニスイーツ開眼元年。
今年もよろしくお願いいたします!