新宝島 実家の片づけ②
前回、実家で片づけを始めた話をしました。
今日は、片づけをしていたら出てきた、お宝の話です。
「自分も用事があるから、お姉ちゃんがまとめた段ボールを持って、これからブック〇フに行ってくるね」と妹のセイラ(仮名)。
実家では車の無い私。
よろしく~とお願いし、別の作業をしていたところ、セイラが若干興奮して戻ってきました。
「ちょっと!お姉ちゃん。すごいんだけど。吉祥天女っ」
そう言ってブック〇フのレシートを見せてくれたのですが、確かに、10円とか30円とかの金額が並んでいるところに、1,870円の数字が。
お金にならないかもしれないけど、ブック〇フはそのまま引き取ってくれるから、ただゴミになるよりいいよね、と持って行ったはずでした。
「へぇ、お金になったんだね」
どれどれ、と見ると、確かに「キッショウテンニョ ¥1,870」とあります。
「こんな金額になったの初めてだよ~。河合奈保子のLPが300円とか、真田広之のLPが500円で売れたけど、1,870って破格すぎ」
真田広之…
そこはつっこむまいよ。
吉祥天女とは、吉田秋生さんの漫画です。
大ファンだった私は当時発売されたイメージアルバムを購入していました。すでにLPを聴くことができなくなっていたし、今の住まいに持っていくことはできないので、今回手放すことにして、妹に持って行ってもらったのでした。
確か普通のLPと同じ2,800円とか3,000円程度で購入していたはず。
想像ですが、そのイメージアルバムの作曲や編集はジブリなどでおなじみの「久石譲」さんだったのですが、彼のキャリアの中では異色だし、あまり枚数も発売にならなかったであろうと思うので、それでかな、なんて思いました。
翌日。
自宅に戻ると、セイラからLINEが来ました。
「ちょっと!お姉ちゃん。ビッグオーってなに?すごいんだけど。ビッグオーのサントラCDが、5,700円だって!」
これにはさすがに驚きました。
「THE BIG-O」。
知っている方が果たして、いるのかどうか。
サンライズのアニメです。
私が最初に観たのはおそらく北米版で、2000年前後。全編英語でした。ケーブルテレビ(WOWOW)だったか、BSだったか、それすらも覚えていないのですが、英語勉強中とはいえ、イマイチ全容がわからないくせにすっかりハマってしまった私。
なにしろほら、巨大ロボアニメは大好物。そして交渉人ロジャーとアンドロイドのドロシーとの関係性も面白く、1960年代、1970年代のロボットアニメや特撮のムードが満載で、特撮好きには垂涎もののアニメでした。
日本でよりアメリカでのほうがウケたらしい、というのは聞いたことがありましたが、いやぁ、まさかこんなところで「儲け」が出るとは。
これって、もしかして「カウボーイビバップ」(サンライズの、ビッグオーの前のアニメ。これも北米版がヒット)とかはもっと高いんじゃぁ…と心をよぎりましたが、残念ながらビバップは最近知ったのでまさかサントラなんて持っていません。
なにしろ「カウボーイビバップ」は、音楽を担当しているのが天才・菅野よう子さんなので、間違いなく超一流のサントラなはず。ビバップの音楽は本当にカッコイイです。
いやぁ、サンライズ恐るべし。
それにしても、いつか「ガンダム」の北米版を観たい、と思っているのですが、やはり米国に行かないと手に入らないのでしょうか。
YouTubeで断片的に北米版を観ることが出来るのですが、ランバ・ラルのシーンとか「洋画ですか?」ってくらい雰囲気が違う…
…みたいな。
声優さんの声がいい気がします。
話が逸れました。
他には、これもまたたいてい10円、30円、という数字が並ぶ中、「E.L.O」(エレクトリックライトオーケストラ)のアルバムだけ、300円とか500円で売れていました。
調べていたら、割と最近また新しいCDが出ているようなので、もしかしたら人気が再燃中?
昔、「電車男」というドラマがあって、「Twilight」という曲が主題歌になっていた「E.L.O」。
清水玲子さんの漫画からハマった経緯は、前に書きました。
高値が付くと、なんだかもったいなかったような気がしてきますが、結局何年も実家に放置していたブツです。
今となってはCDプレイヤーも持っていないから、この先聞くことはおそらくないと思われます。
妹が
「60点持って行って、買い取り不可だったのは、CDが入っていなかった1枚と、傷がついていた1枚だけで、基本全部に値が付いてたよ。そんなの結構珍しいよ。お姉ちゃんよっぽど…」
オタクだったんだね、というひとことは、たぶん吞み込んでくれたと思います。
ちなみに売り上げは、ごみ処理に伴う手数料に充当することにしました。
※2023年5月メディアパルさんの企画に参加します。
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