夢破れた超マイナーアスリート岩城拓海の今後の方針▶スポンサー様報告会 前編
こんにちは、miraくるです!
世界の夢破れた岩城拓海。
それでも、彼は前に進もうと…
前回のブログでもお伝えしていた通り
今後の挑戦に向けて長距離のマラソンを
走るべく世界記録への挑戦を計画中!
このことを、いち早く伝えるべき人達は…
そう!スポンサー様達。彼らがいてこそ
拓海くんは挑戦が出来たわけですからね…
ってことで、6月21日(金)18:00~
株式会社FILL LIGHT様の本社にて
スポンサー様への報告会を
実施させていただきました~!
FILL LIGHT様、場所を提供していただき
本当に、ありがとうございます…!
参加スポンサー様は…
株式会社FILL LIGHTの湯浅様
株式会社Omoitsukiのせら課長
株式会社アースコンサルティング 様
今回の敗因要因
まずは、現役続行します
岩城「…今回、夢を達成出来ませんでした。
(僕と同様にダメだった)他の選手で現役続行の
表明をしている人は少ないですが、僕は夢に
向けて道を考案中で、皆様に聞いてほしいです。
最初はもう、何も考えられないし
考えたくなかったけど、スポンサーでもある
せら課長の本を帰りの飛行機で読んだことが
きっかけで現役続行を決めました。」
想像していた自分と
現実の自分の実力の乖離
アースコンサルティング様(以下ア)
「想像の自分と現実の自分の結果
どんな乖離と、どれくらいの
ギャップがありましたか?」
岩城「本来は4年かけて
マラソンをしていくはずが、最後の方に
猛ダッシュで行ける!と思いましたが
ダメでした。」(補足▶コーチがいなかったので
自分でスポンサー集めとかに試行錯誤で
集まって形になって、最後ぎゅっとなった。)
実力としては話にならなかったです。
確率が五分五分と思っていましたが
…全然ダメでした。
ラストチャンスレガッタに出た瞬間に
そんな次元の話じゃなかったです…。」
せら課長「どう乖離がありましたか?」
岩城「まず、競技で一番大切な要の
スピードが無かったこと。スタートは
世界で戦える水準なのですが、スピードが
どうしても、全然足りていなかったです。」
せら課長「スピードの要因は??」
岩城「フォーミュラーカイトは風の中や
水中を効率的に流す競技です。飛行機で言えば
翼がふらふらで不安定だと走れていませんよね。
僕は恐らくそうなんです。」
せら課長「自己分析はそうなんですね。
今後、専門家や海外の選手に聞いてみるとか
ライバルに教えを乞うとか考えていますか?」
岩城「考えています。フィードバックを
頂ける環境を作れていなかったことが
まさに僕の敗因だからです。
誰かに動画を撮ってもらってアドバイスを
貰ったりとか。他の選手からのアドバイスも。
宮古島でもコーチ付けて船で並走して
頂くとか。今、後者は取り入れる段階です。」
ラストチャンスレガッタへの
挑戦で掴めたこと
ア「拓海くんがラストチャンスレガッタに
挑戦して掴めたことはありますか?」
岩城「今迄のやり方が間違っていたことを
知ることが出来ました。僕はそもそも
最初から道具も間違っていましたし…
その道具を買い替えたら、他の選手と並べると
思っていましたが違いました…。」
湯浅「道具買い替えたらいけるって聞いて
僕もスポンサーになったからね。
意地悪だけど(笑)」←愛ある笑いでした✨
岩城「そこは、僕が見誤っていました。
道具でスピードを測っていましたが
他の選手と競い合わないとなと。」
フォーミュラーカイトをもう少し教えて!
湯浅「正直、(フォーミュラーカイトが)
海上のスポーツ位の認識で
イメージが付かないんですよね。」
岩城「競艇をイメージしていただけたらと!
例えば、勝率ナンバーワンの競艇の
峰選手は元セーリング選手なんです。
競艇とセーリングって似てるんです。
フォーマットも似ていて、スタートも
皆、一斉に並んでよーいドン!じゃなくて
後ろから何分にスタートが決まっていて
後ろから助走をつけて、0秒の時にスタート!
ですから、スタートの時も選手によって
バラバラなんです。だから、そういう所でも
技術が必要です。その後、決まったコースを
周回してフィニッシュする形です。
で、スタート段階で1列目、2列目、3列目
になる感じでして、僕は大体、スタートの時は
1列目にいるんですけど、ズルズルその後
耐えることが出来ず、スピードが落ちてしまい
3列目の方でも後ろの方に…という感じでした。
レース自体は…ラストチャンスレガッタは
特殊だったので、少しだけ違うのですが
基本的な世界選手権は130人の選手で争います。
レース自体は3~4つの組位に色分けします。
そこで予選をしてゴールド・シルバー・
ブロンズで分けます。さらに、そこから
ゴールド・シルバーの上位陣に分けて
またレース。ゴールドに上がれなかった
時点で優勝はないんです。」
ア「拓海くんスタートは1列目にいるけど
その後、3列目になるんですよ…。
生で見るとエキサイティングな競技で…!」
…と、超初期からスポンサーの
アースコンサルティングさんが
選手と共に他のスポンサー様に解説を
してくださっていて、愛を感じました!
湯浅「それ…邪魔する選手いないの?(妨害)」
岩城「妨害をすると、3年間はレースに
出れない重い処分です。ただ、戦略戦術で
相手の風を奪うとかはOKですよ!
水流もそうなんです。走った後の
水流は汚いので、相手の国の前を走って
相手を遅らせるとか。これらを国単位で
協力してやっている国もあります。
ラストチャンスレガッタは1カ国3人まで
出れるので、そこを協力して3人で
まずは国枠を取る。その後は国内で争えば
いいから、まずは枠を取ろうよって。」
1人じゃ限界があるよね
湯浅「その話聞くと、仲間必要じゃない?
(今、拓海くん1人だもんね?)
一緒に競技をする仲間はいないの?」
岩城「この競技、0→1のハードルが高くて。
僕もセーリングをずっとやっていた
バックボーンがあっても、それでも
1年はまともに乗りこなすのにかかりました。
方向転換の技術取得は2年かかりましたね。
中国とかは国単位で力を入れていたり
(力の入れ具合は)国の考え方ですね。
僕としては他の選手がいればね…
まず、世界レベルになる選手がいないです。
投げ出さない・最後までやりきる
選手じゃないと出来ないんですよ。
若い子でも大体続かない。誘っても趣味の
段階でフェードアウトが多いんです。」
湯浅「僕は夢を投資するにあたって
気持ちも大事ですが…環境要因が多いんです。
これが一番の要因ですよね。」
岩城「そうなんです。辞めていった人達の
一番の理由はお金がないからなんです。
でも、僕から言わせるとその選手達は
何とかしようとしていない…というか
そのノウハウも皆ない。僕も最初はXで
経営者さん達に『初めまして、お金ください』
DMしちゃってたし…。」一同、爆笑!
岩城「あと、広告効果があるって
言う選手も多いです。僕も通った道です。
無名選手にそんなの、あるはずが無いのに。
結果、環境を整えられないんです。」
スポーツと経営は似ている!
湯浅「そこを教えてくれない人が
いないってことですよね。」
岩城「いないですし、僕もまだ
完璧ではありませんが、何とかなって
いるのは経営脳をスポンサーの皆様から
お借りできているから成立しています。
スポーツと経営は似ています。
僕のフォロワーは経営者さんが多いんです。
ただ。そういう所に自分の身を置くのが
アスリートにとっては難しいのかも。
『アスリートだから、そこと関係ない』と
思う選手の気持ちがあると思います。」
湯浅「(競技人口が少ないからこそ)
この種目なら先駆者目指せるんじゃって
夢とかありそうだよね。数年で可能性は
少ないだろうけど、夢目指す人達で
カフェ経営とか面白そう!宮古島でね!
僕、それならすぐにお金出しそう(笑)」
岩城「国内じゃ人材のくだりで難しいけど
海外の選手ならいけるかもしれないですね。
ヨーロピアン選手権の時、お金のない国の
選手達とルームシェアをしていました。
その感じで切磋琢磨してのそれは作れそうと
他の国の選手とは出来る気がしました!
日本ではマリンスポーツに対して前向きな
人が少ないかな~とは現実的に思っていて。」
湯浅&せら課長
「それは、仲間を巻き込むように
変えていかないとね!」
前半はここまで!
もう何かね…スポンサー様からの
愛を沢山感じました…!勿論、選手にとって
厳しい質問もあったのですが、それも本当に
岩城拓海を思っているからこそなんですよ。
このスポンサー会でも、岩城拓海が一人で
報告はしているのですが、合間合間に
超初期からスポンサーになってくださった
アースコンサルティング様が他のスポンサー様に
言葉足らずな選手と共に解説をしてくださったり
敗因もしっかり聞きつつ、挑戦したことで
何が掴めたのかを聞いていることに…
スポンサーが選手を想う気持ちに感動。
湯浅様は「こういうことが必要じゃ?」
と、選手に語り掛けてくださったり
「こんなの刺さるかも」と提案をくださったり。
せら課長様は岩城拓海の現役続行の
きっかけをくださった張本人。
1つ1つ「これってこういうこと?」
と選手に確認して、すり合わせてくださったり。
岩城拓海はスポンサー様に恵まれてる!
こんなマイナー競技の選手いますかね?
何か、いいな~羨ましいな、と思いました。
厳しい結果でありながらも、1人の選手の夢を
スポンサー様と共に追っていく…こういう
スポンサーとの関係もあるんだなと
何か感じてくださったら嬉しいです。
次回は…超シビアな展開に!
岩城拓海を思うが故に、厳しい~意見や
経営者の彼らの知見で沢山選手にとって
耳の痛い意見も出てきます…
スポンサー会、どーなってしまうのか⁉
後編を楽しみにしてください~!
▽2024年7月5日 追記▽
※サムネイル写真はAscenders様に撮影
していただき、選手から使用了承済み。