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そんなつもりじゃなかった・・・

九州の大雨による被害の様子が徐々に明らかになってきました。
救助を待つ方、救助に携わっていられる方、避難されている方。
1人でも多くの方の生命が助けられるように祈っています。

悪気はなかったけれど


悪気なく言葉で、行動で、相手を傷つけてしまう。

これ私の中では、かなり大きな痛みです。

家族には結構辛辣な事も平気で言えてしまうのですが。

悪気ない言葉や行動で
友人、知人、同僚など家族以外の人を傷つけてしまった時、もしくは傷つけてしまった事を認識した時、
心臓をお腹をグサグサ刺されているような痛みが走ります。

先日、自宅マンションの方から、騒音のクレームの電話が。

親御さんもお子さんもとても穏やかでステキなご家族。
お子さんと同じ保育園に通っていたご縁で、本当に良くして頂いています。

このご家族が階下に住んでいらっしゃるので。マンション暮らしにも関わらず、子供達の泣き声や走り回る音など、過剰に心配することなく伸び伸び暮らす事ができています。

そんなご家族から、クレーム!
しかも、迷惑をかけているのはこちらなのに。

「小さなお子さんがいるのに、こんなことを言うのは申し訳ない」と、とても丁寧な言葉で困っている事情を説明いただき💦

子供達がお友達と走ったり騒いだりしているのが原因だったわけで。

悪気はもちろんなかったけれど、
全面的にこちらが悪く、
本当に申し訳ない。

許して欲しかった

こんな時、子供の頃の思い出が蘇ります。
お友達の小さな失敗を、周りのお友達に悪気なく話してまわった私。
彼女に「そんな事を人に言うなんて、サイテーだ!信じられない。」
と怒りをぶつけられ。
彼女の信頼を裏切ってしまったと何度も何度も後悔した苦い思い出。

「違う。そんなつもりじゃなかった。傷つけたり、笑ったりするつもりは全然なかったの。本当に本当にごめんなさい。悪気はなかったの。どうか許してください。」

彼女を傷つけてしまった後も、友達関係は続いたので、
結局許してくれたのだと思うけど。

彼女に伝えたはずの謝罪の言葉と、許してくれた場面はどうしても思い出せません。

そして、この体験は、
「悪気はなかったけど、相手を傷つけてしまったら、許してもらえない」という思い込みを私の中に作り出したのでしょう。

大人になってからも、
すごく仲良くしていたのに、なぜか急に関係を絶たれてしまったことが何度かあります。
原因は何度考えても分からず。
恐らく今回のような悪気のない言葉や行動が原因だったのではと思います。

このような体験は、
「許してもらえない痛み」と
「許して欲しい願い」
を私の中に作り出し、今も無意識の中に確実にあるのだと思います。

だからこそ、
相手が大切な人であればあるほど、
「許してもらえなかったら、どうしよう!」
「関係を切られてしまったら、どうしよう!」

と、不安で不安でたまらなくなります。

そして、

傷つけてしまった側の事情を聞いて欲しい。
そして、出来れば許して欲しい。

身勝手かもしれないけれど、
そんな願いがあります。

痛みを味わってみる

幸い連絡が来たご家族からは、
すぐに騒音が解消されて、良かった。
気分を害されていたら、申し訳ない。
お互い気持ちよく過ごしたいから、思い切って言ってみた。
と有り難い言葉を頂き、
私の恐れと不安は、大分解消されました。

「うるさいから、静かにして欲しい」

もし、友人や知人から、この話をされたら、
そんなに過剰に反応すること?
と疑問に思ったかもしれません。

でも、自分が体験してみたら、
過去の痛みが鮮やかに蘇り、心臓がバクバクしました。

過去の痛みを味わい尽くすまで、
「そんなつもりじゃなかったのに・・・」と感じる体験は繰り返しやってくるのかなぁ。

出来れば避けたいと思いつつ、
なぜそんなに「痛み」を感じるのか、ちょっと分かった気がした梅雨の1日でした。

「そんなつもりじゃなかった」
と後悔したり、謝りたい時、あなたは何を感じますか?

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