【座礁?】Googleスプレッドシート 11新輸入関数 最新動向 【let他】
先週まで休日更新は Excel14の新関数シリーズを掲載してきました。が、このシリーズをやってる間に 時代は変わり、なんと Googleスプレッドシートにも LET関数や 配列操作系の 関数が 一気に 11も追加(輸入)されました。
最近 Excelオンラインに追加されたばかりの 関数を Googleスプレッドシートが追うように実装してくるこのスピード感、 Google vs Microsoft の ライバル意識バチバチを感じますねw
で、今回から Googleスプレッドシートの 新輸入関数の検証記事を、と思ってたんですが・・・ちょっと問題が。
前シリーズの記事
Googleスプレッドシート 11の新関数追加 概要
新関数の追加が発表されたのは、2023年2月1日。そこから1週間くらいで mirの環境でも 使えるようになりました。
今回追加の 11の新関数は以下になります。
mir的には、この11の関数は 2、8、1に分類できると考えます。(上で1行開けた区切り)
最初の2つは、一部の人に需要がある関数( Excelからの輸入ではない)
中間の8個の関数が、Excelで人気の 配列操作系関数
最後が Excelでも人気爆発。一度使ったら 便利すぎて、これなしじゃ生きていけないレベルの LET関数
驚いたのは、Excel14の新関数でも取り上げた配列操作系の関数の多くが、早々に Googleスプレッドシートに輸入されたこと。
でも、微妙に落選した 配列操作系の関数があるのはなぜ??
TAKE関数、DROP関数、そして EXPAND関数。
船に乗り切れず 置いていかれてしまったメンバーです。DROPとか結構使えるんだけどなー。。
「いつかまた会えたら!!! もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」
(ビビのセリフが頭をよぎりますw)
そして、もう一つ驚いたのが、 前回の LAMBDAやXLOOKUPの輸入の際に 対象外となった LET関数が、今回ついに輸入されたこと。
なくても出来るけど、あると便利だし一度使っちゃうともう離れられない快適さという沼 な関数です。
LET沼落ち については、今回ではないですがシリーズの中で触れていく予定w
新関数活用例ちょっとだけ LET、CHOOSEROWS
mirの環境でも 新関数使えるようになったんで、さっそく 2月16日にはちょーしこいて 新関数を活用した 式を 知恵袋で回答してます。(仕事中にw)
importrange は複数使うと重くなるんで、まとめて必要範囲を取得してから xとかで置いて、そこから関数で必要な部分を取り出すのがいいですね。この取り出すも CHOOSEROWSを活用しています。
この時は、Excelを出港した船は 無事に Googleスプレッドシートの領海に入り、順風満帆の航海。
まさに 映画 タイタニックの名シーンのあのセリフ。
「私、飛んでるわ!」
って感じで新関数を使えてたんですが・・・。
まさか、こんなことになるとはw
11の新関数、8つの 配列操作系が使えなくなる!
知恵袋の回答の 4日後、なんと 配列操作系の8つの新関数が 使えなくなっていました。
いままで =CHOO まで入力したら 候補に出てきた CHOOSEROWS 、CHOOSECOLS が出てこない。。
もちろん、ためしに HSTACKの 式を入れても 不明な関数 扱いでエラー。
完全に使えなく(存在がないものに)なってしまいました。
でも、まぁ XLOOKUP登場の時も 一時使えなくなったりと 1,2週間は 不安定だったんで、少し待ってれば安定するかなと思ってたんですが・・・。
2023年3月4日 時点では、まだ改善されていません。
2週間待ったけど、使えないままです。
※ LET と EPOCHTODATE 、MARGINOFERROR の3つは影響なく使えます。
来週復活? Google社員からは ロールアウト開始の書き込みが!
この問題はもちろん海外でも話題になっており、Stack Overflow にも投稿があがって色々情報が書き込まれていました。
が、先日 公式の Googleドキュメントエディタ ヘルプの コミュニティ に Google社員からの投稿がありました。
どうやら 3月1日から 配信再開、順次ロールアウト(使えるよう)になるとのこと。
やはり不具合があって、その解消に時間がかかっていたみたいです。
今回のトラブルを タイタニックの
座礁 → 沈没
のイメージで文章とタイトル画像 作っちゃったんで、そのまま使ってますが、近日中(来週中)には
EXCEL殿の14の新関数シリーズで、便利さと 同じことを Googleスプレッドシートで代替すると結構面倒であることを 検証してきた
TOROW / TOCOL
CHOOSEROWS / CHOOSECOLS
WRAPROWS / WRAPCOLS
VSTACK / HSTACK
これら 8つの 配列操作系新関数が 使えるようになるはず!
今回の復活劇はまさに、
沈没したはずの タイタニック号には秘められた秘密があった。タイタニックは号は ロボに変形し、水中に沈んだはずの ジャック(ディカプリオ)を救出。ジャックは覚醒し タイタニック号とシンクロ。使徒と呼ばれる敵と戦い世界を救う!「シン・タイタニック」2023年3月公開(ChatGPT風 嘘)
って感じですね。
とりあえず、11の新関数シリーズで 検証記事が書けそうで良かったw
Googleスプレッドシート 11の新関数-1 EPOCHTODATE
これだけで終わりってのも寂しいので、あまり検証することもない 2つだけ今回は軽く触れておきましょう。
今回の11の新関数のうち
EPOCHTODATE
MARGINOFERROR
この2つが、Excelからの輸入ではない 新関数なんですが、どっちも一般的需要はあまりなさそうな感じです。
EPOCHTODATE:UNIX時間(1970年1月1日午前0時0分0秒からの経過秒数)をUTCの日付け・時刻に変換
EPOCHTODATE関数(エポックトゥデイト)の方は、UNIX時間を 日時に変換ってことですが UNIX時間って・・・。 GASで使うことはあるけど シート関数で需要あるんかなー。。
Gmailで 日時を細かく指定して検索したい時は、このUNIX時間を使ったりします。
シート上の関数の挙動を確認しておきましょう。
こちらのサイトで 試しに 2023年3月4日 20:00:00 を UNIX時間に変換してみます。 結果としては 1677960000
これを使って
ちゃんと 2023年3月4日 20:00:00 が出力されました~。
で? とは思いますが、UNIX時間 で出力された CSVデータ等を扱う人には便利かもしれません。
Googleスプレッドシート 11の新関数-2 MARGINOFERROR
こっちは統計調査向けの関数とのこと。
MARGINOFERROR:値の範囲と信頼レベルから誤差の範囲を計算する統計調査向けの関数
mirは統計関連つよくないし、使う機会がないので 良い活用例が出せませんが、その手を専門にしている人には需要があるんだろうと思われます。
どうするGoogle
先週までが、鎌倉殿 をパロってつけたタイトル Excel殿の14の新関数シリーズだったんで、現在の大河ドラマ「どうする家康」にかけてみましたw
さて、とりあえず今回の新関数の 不具合は解消されて、 配列操作系 8つは復旧の目途がたったようですが、最近は Google大丈夫か?と心配になることが結構多いんですよね。
ChatGPTをBingに組み込んで勢いにのる Microsoft に対し、慌ててリリースした Googleの AI である Bardが いきなり 不具合ってニュースも記憶に新しいです。
そもそも、Bard って名前が浸透してないというか ブランド化失敗でない?って感じですね。
Googleスプレッドシートの関数にしても、最近はどうも Microsoft Excel の後追いになっていて、先行して便利な関数が登場!って話題がないですね。
pixel もそうですけど、 CM や プロダクト、ロゴなんかの色使いの デザイン的な部分が Googleはあんま好みじゃないんですよね。ブランド力やデザイン性は Appleの方が上だし、サポートっていう点でも AppleやMSよりGoogleは 圧倒的に劣る印象。
そして 統一感なく新しくリリースしては消えていくサービス群w
これで本来の強みであった イノベーティブさも失って、プロダクトも値上げや改悪が多くなって、圧倒的優位な 「検索」もAI Bingで脅かされるとなると・・・。
どうするGoogle
どうするサンダー・ピチャイ
って思うわけです。
もちろん Google のことなんか好きじゃないけど、最近ちょっと元気ないって皆が心配してるから 気になっただけなんだからねっ!(ツンデレ)
次回は、たぶん 復旧して 使えるようになってるであろう 配列操作系の新関数を検証していきます!