GmailやGoogleスプレッドシートにGeminiが無料でやってきた!【Workspace Labsについて】
違うネタを予定していたんですが、mirのアカウントで Googleドライブ開いたら
こんな表示がでたんで、早速登録して利用してみました。
今回はこの 無料でGoogleWorkspaceと連携した Geminiが使える!と話題の Workspace Labs を取り上げます。
とりあえず、mirが試した限りは 自分で Labsに登録すれば招待じゃなくても無料で GoogleWorkspaceと連携した Geminiが使えます!
注意点はありますが、気になってた人は無料で試せるチャンスです!!
乗るしかない このビッグウェーブに
前回は Googleスプレッドシートの関数でつくるnote用 表変換式 ってnoteを書きました。
2025年 1月 第3週は GoogleのAI関連の動きが激しかった
Workspace Labs の話の前に。
なんか今週 (2025年1月12日~1月18日)は GoogleやMSのAI関連の動きが激しかったですね。
特に mirに影響のあるものが多かった印象。
2025/01/14『note、Googleと資本業務提携 生成AI「Gemini」を活用』
note が Googleと資本提携ですと。noteの執筆の際、Geminiさんが活躍するようになるみたい。
SNSがド下手のGoogleがnoteに口出ししないことを願うw
2025/01/16『法人向けの GoogleWorkspace が Gemini機能コミコミプランに』
これまで GoogleWorkspaceを利用している企業が GmailやGoogleスプレッドシートとGeminiを連携させようとした場合、Gemini for Workspaceアドオン つまり別の有料オプションが必要でした。
これが 月額2,500円くらいと、結構お高くて躊躇してる人も多かったと思うんですが、いきなり このオプションが廃止になり GoogleWorkspaceがAIオプション込みの料金体系になりました。
1ユーザーあたり 月額260円くらいの値上がり(年契約 Business Standardプランの場合)なんで、Geminiアドオンを購入していた 企業は超お得になったってことですね。
一方、AI活用に関心がないアカウントを多く保有する企業からすると 痛い料金アップかもしれません。
個人的には コミコミプランならフル活用しないと損!ってことで、使い倒していきたいと思います。
ちなみに 個人向けの Google One AIプレミアムプランは、価格やプラン内容に動きはないみたい。
今後、Googleがコンシューマーに対するAI戦略をどうしていくのか気になるところ。
2025/01/17『「Microsoft 365」Personal/Familyプランに「Copilot」が統合、値上げも同時実施
個人向けで動きがあったのは Microsoft365の方で、Copilotが統合されて値上げという発表がありました。
Personal が 年額 14,900円 → 21,300円 と、年間 6400円、1月あたり 533円程度の値上がり。
こちらも Copilot を活用する人にとってはお得になったけど、シンプルにExcel、Word、Powerpointだけを使いたいって人には痛い値上げかも。
Copilotいらないっていうユーザー向けに 「クラシック」プランが用意されるようですが、期間限定 らしいので 将来的には全員がCopilot付きを使うことになるのでしょう。
価格的に厳しいと感じるユーザーは今後もMicrosoft365を使うかどうか?判断を迫られることになるかと。
2025/01/18『Googleドライブを開いたら、いきなり 数少ない早期テスターに選ばれたw(でも登録すれば誰でも使えるっぽい)』
で、本題のこちら。Googleドライブを開いたら、いきなりこんなポップアップ出てきた。
ですと。
エロサイト閲覧してる時だったら確実に詐欺だと思い即閉じですが、さすがにGoogleドライブのポップアップなんで本物か!?と登録してみることに。
そういや 昨年末にチラッと Workspace Labsに登録すると Gemini が無料で使えるって情報を見た記憶が・・・。すっかり忘れていました。
で、一応心配なんで少し調べましたが
既にmirと同じような方がnoteに投稿してました。
さらに Xでも話題になってましたね。
ちなみに、👆こちらの Xのポストだと Google Workspace Labsに登録すれば誰でも無料で使える!って書いてあるんで試してみると
実際に 👇 ここから
別アカウントで 登録したら、招待されてないアカウントでもすぐ使えるようになっちゃったw
※たまたま mirが所有する別アカウントでは招待がなくても Labs登録で即使えるようになりましたが、なんらかの選定基準があってすぐに使えないアカウントがある可能性もあります。こちらに質問いただいても選定基準がわからないのでお応え出来ません。ご了承ください。
※対象は個人向けのGoogleアカウントです。
ついに mirもインフルエンサーってことww と調子に乗りそうになったけど・・・
まったく特別な招待ではない!?
Google Workspace Labs に登録して無料で GoogleWorkspaceで Geminiを使う為の流れ
「君だけ特別だよ」とささやく悪い男に騙された女性のような気分ですが、まぁせっかく無料なんで使ってみましょう。
Workspace Labs 初期登録の流れ
ポップアップの『Labsに登録する』を押す。もしくは Googleでログインしたブラウザで https://workspace.google.com/labs-sign-up/ にアクセスすると
こんな画面が表示されるので、まずは利用規約を確認。
Labsの機能では 機密情報や個人情報は 扱わない
人間のレビュアーが確認することがある
試験運用版の技術で不正確、不適切な場合がある
とのこと。ここは注意ですね。
で、これらを了承した上で 一番下の
3つの項目にチェックを入れて「送信」を押す。
知らなかったけど「18歳未満はご利用できません」なのね。出会い系アプリみたいw
送信ボタンをクリック後
こちらの画面が表示されれば初期登録は完了。早速使ってみましょう!
Google Workspace Labsで なにが出来るようになるか? は、👇こちらの公式ページで確認できます。
ただ、段階的にリリースとのことで、👆に書いてあっても 現時点では出来ないことも多いです。
逆に今後出来ることが増える可能性もあるとのことなんで、期待しましょう!!
Gmailで Gemini を使う
とりあえず AIが得意とする 文章作成や要約が活用できる Gmailで使ってみましょう。
GmailでGeminiを使う最初の一歩
Workspace Labs が使えるようになってから 初めてGmailをWebで開くと
こんな表示が出ます。(他のアプリでも同様)
で、会社の GoogleWorkspaceにも今週実装された(今回は展開早かった)Geminiアイコンが歯車の設定アイコンの右に表示されるようになります。
GmailのGeminiで何が出来るか?は 公式にも書いてあるので参考にしてください。
とりあえず 良く使いそうな
メールの要約
メール作成
メール検索
を試してみましょう。
Geminiでメールを要約する
試しに Googleから届いたメールを要約してみましょう。
プロンプトを手入力しなくても サイドパネルの「候補」からプロンプトを選択すると便利です。
ちなみにメールの要約だったら、対象のメールを開いて
「このメールを要約」をクリックでもOK
要約が表示されますが、ちょっと簡略化しすぎかな?と思ったら「長い概要を表示」でもう少し詳しい記述にすることも可能。
仕事でも使えそうですね。
Geminiでメールを作成する
続いてメール作成を依頼してみましょう。
他のAIチャットを使うのと違って 画面遷移なく「挿入」ボタンの1クリックで 生成した文面の メールが新規作成できるのは超便利ですね。
「田中様に来週打ち合わせの調整メールを送りたい」と雑なプロンプトで依頼してみましたが
ビジネスメールっぽい文章が生成できました。
ちなみに受信メールを開いた状態であれば、簡単な内容なら
「返信してください」
これだけで、いわゆる「承知しましたメール」を生成してくれます。
ちゃんとに文章を読み取って10分前の 14時50分と返してますね。凄いもんです。
Geminiで メールを検索する
万能ではないですが、自然言語でGeminiに指定したメールを探してもらうこともできます。
メールの作成と違って こちらは プロンプトが実行されると自動で 左側の受信ボックス画面に 候補メールが表示されます。
Geminiの検索は 検索キーワード等が残らないのですが、検索ロジックが違うんでしょうか??
GmailのGeminiで 出来たこと・出来なかったこと
公式には カレンダーにイベントを生成できるとありましたが、GmailのGeminiから 予定を生成することは出来ませんでした。
そういやメールの概要を回答した際の ソースってとこに
って書いてありました。
GoogleカレンダーとGoogleチャットは現状はGemini非対応ってことですね。
もう1つ気になってた画像の生成ですが、こちらは出来ました。
でも、メールに挿入するボタンがないので手動でコピペが必要です。別にGmailのGeminiでやらんでもいいかなって感じ。
さらに画像生成は微妙な結果になることも・・・
このブキミな画像たちはなに?
出来ないなら出来ないって言って欲しいんだが・・・
スマホアプリのGmailで Geminiを使う
GoogleWorkspaceのGeminiですが、スマホアプリ版は iPhone(iPad)もAndroidも Gmail アプリのみ Gemini対応となります。
残念ながら Googleドライブやスプレッドシートなどのアプリ版は、Geminiに対応していません。 ※2025年1月 mirの環境において
これが凄くいいですね。
出先の合間時間でメールをスマホで読むと、見逃しとか結構あるんで、重要なポイントや自分のアクション(やるべきこと)を 要約してピックアップくれるのは非常に助かります。
でもせっかくスマホデバイスで動いてるんだから、アプリ版は Geminiアプリみたいに プロンプトを会話で指示できたり、要約を読み上げてしてくれるといいのになぁと思います。
Googleスプレッドシートで Geminiを使う
続いて mirがめっちゃ使ってるGoogleスプレッドシートでの Geminiの挙動を見てましょう。
こちらも初回は 👇 のような表示がでます。
Geminiに表の概要を教えてもらう
開いているシートに表形式のデータがあった場合、この表の概要説明や
「一番価格が高いコミックのタイトルを教えてください」みたいな質問にも、表のデータをもとに回答してくれます。
すごいわー。
アクティブセルは指定できない。開いているシートの A1表記でセル指定は可能
残念ながら今選択しているセル(アクティブセル)を認識できないようで、選択しているセル「このセル」についての質問は答えられませんでした。
ただ、開いているシートは認識しているみたいなんで、シート名を指定しなくても
このように セル位置の情報をA1表記で指定すれば適切な回答をしてくれます。
でも テーブル内の情報だけじゃなくて ネット上の情報も取得したいとリクエストしても 回答してくれません。
仕方ないので 回答の下にある「Google検索でもう一度試す」というボタンを使うと 販売サイトを見つけてくれたようですが、URLは削除されてしまいました・・・。
この辺りはなにか制限されてるんでしょうか?
URLがダメならWeb上での評判 はどうか?と聞いてみると
こちらは一応ネット上の情報を収集したっぽい回答が。
でもちょっとズレてるかなー。
呪術廻戦 の最終巻 について聞いてるんですが、Google検索の Search Labs とは違う返しですね。
この回答のソース、どこのサイトからこれらの評価、コメントを引っ張ってきたのか知りたいけど
スプレッドシートの表しか出典を教えてくれない。。
Geminiに表を作成してもらう
表を読み込んで回答してくれるのはわかりました。
じゃあ、この オリコンの週間コミック販売数ランキングと同じような表を Geminiは生成できるのか?試してみましょう。
プロンプトに「オリコンの週間コミック販売ランキングを表にしてください」と入れて生成された表がコチラ 👇
特に細かい指定をしなくても、他のテーブルと同じような形式でデータ生成してきましたね。見栄えはバッチリです。
でも・・・
情報古いなー。。正しい情報なのかも微妙な・・・。
この表を 最新のデータにしてくれってリクエストしたら
困った時の「ニホンゴワカリマセーン」ですわ。。
表は作成できるけど、最新データの取得は難しそうです。
Geminiにスプレッドシートに挿入する画像を生成してもらう
スプレッドシートでもGeminiに画像を生成してもらうことが可能です。
しかも
こんな感じで複数パターン画像を生成してくれて、挿入ボタンで簡単に挿入できるのは便利です。
ただし、セル内じゃなくてセル上画像となります。
スプレッドシートのGeminiでも謎画像が生成された。。
Geminiの日本語プロンプトによる画像生成の精度はイマイチですね。
Geminiにデータをグラフ化してもらう
データの可視化(グラフ化)はどうでしょうか?
Geminiに質問する際は テーブル化が必須と思ってましたが、どうやらテーブル化していない表データについても回答してくれるようです。
このようにデータを参照してグラフ生成も可能。
グラフ生成は Pythonで行っているようです。
<> ボタンを押すとコードを確認できます。
「挿入ボタン」で スプレッドシート上に生成したグラフを挿入できました。
ただ、このグラフはあくまでも画像なんで、スプレッドシートのデータを変更しても連動して更新されません。その点は注意。
挿入ボタンの右にある 目のアイコンはプレビューボタンですが
Geminiからの挿入も 普通に 「元に戻すボタン」(Ctrl + Z)で戻せるんで、プレビューを経由せず直接挿入でいいかなと思います。
使うケースは無さそうですが、Ctrl + Y (F4キー)で、Geminiサイドパネルからの挿入を 繰り返すことも可能ですw
Geminiに少し難しい式を作ってもらう
最後に Geminiと数式対決!ではないですが、少し難しめの式でも作成できるかを確認しておきましょう。
ちなみに Googleスプレッドシートで Geminiが起動していると
セルに =を入れて式を書こうとすると
こんな感じで Geminiで数式を生成しましょう と表示されるようになります。
とりあえず 先ほどグラフを生成した表に対して、
こんなリクエストをしてみると・・・
お、Geminiが QUERY関数を使ってきましたw
ちゃんと動きますが、できれば 年月を縦、氏名は横に展開したいなー。
これを追加リクエストをすると
一つ前の会話との連続性はイマイチかなと。
でも、改めて細かく式作成の指示をしたら
きっちりPIVOT句を使った式を返してきました。
うーん、QUERY関数など少し複雑な関数が苦手って人にとっては、魔法のようです!
確かに便利ですね。
ただし、開いているシート以外の別シートを参照するのは苦手なようです。
その他のアプリの Gemini対応
Gmail、Googleスプレッドシート以外のGemini対応も簡単に触れておきます。
GoogleドキュメントのGemini対応
Googleドキュメントは Gemini対応すると 右側に今までなかったアイコンが表示されるようになります。
「テキスト作成のヒント」
「編集内容を提案する」
の2つなんですが、どうも使い方が分かりません。
「テキスト作成のヒント」は押しても何も反応がないですし、「編集内容を提案する」の方も、単に提案モードに切り替わるだけで Geminiから提案がありません。なんでしょう??
とりあえず普通に ジェミニのサイドパネルを立ち上げて
プロンプトで直接指示をしたり、ブレインストーミングといった選択肢を使うことで
文章の生成はできました。
こちらで作成済みの 文章の校正や要約なども出来ます。
ただ Gmailと同じくドキュメントのGeminiも、画像生成は微妙で、
謎の画像を返してきたり、
リクエストにはお応え出来ません。というケースも・・・。
もう少し色々試してみないと便利さは実感できなそうです。
GoogleドライブのGemini対応
GoogleドライブのGeminiはかなり便利かも。
にっしー社長も「新世界だ」と絶賛していました。
Googleドライブ内に入っている 画像や PDF、その他ファイルから情報を読み込み Geminiが回答してくれます。
サイドパネルだけではなく、ファイルを選択して
右クリック > このファイルを要約 も出来るようになっています。
またフォルダを開いた状態で「この画像はなんですか?」と雑な質問を投げかけましたが、結構ちゃんとした答えが返ってきました。(ファイル名から推察してるのかもしれませんが)
ただ、昨年のアップデートで 確かフォルダをメンションで指定して Geminiに指示したり質問することが出来るはずなんだけど、これが出来ません。
Labsだと実装されてないのかな?
フォルダ指定が出来るようになると、かなり便利そうです。
Googleスライドの Gemini対応【現時点では使えず】
続いて Googleスライドは、Geminiが不在・・・。なんでなんだぁ~!!
その他、Googleフォーム、Googleチャット、Google Meetも Geminiは使えませんでした。
そのうち使えるようになるのでしょうか??
あと、GAS(GoogleAppsScript)のスタンドアロンの スクリプトファイルやコンテナバインドのエディタにも Geminiはいません。
これが残念。
GitHub Copilot みたいな感じで、GAS用にチューニングされた Geiminiが、ここに登場すれば、さらに GASの活用が進むと思うんですが・・・。
Google Workspace Labs 登録によるその他の変化
Workspace Labs 登録で、なんと 無料で Google Vidsも使えるようになりました。
でも動画を Gemini が代わり作ってくれる(Help me create)って機能があるはずなんですが、これは使えませんでした。
Google Vids はオンラインでどこまで動画生成できるのか気になるツールなんで、機会があったら試してみたいと思います。
あと Gemini Advanced は Labsに登録しても使えません。
さすがに上位AIモデルの利用は 課金が必要ってことですね。
2025年は AI活用が加速!
2025年1月に 会社のGoogleWorkspaceも個人のGoogleアカウントも、いきなり GeminiがGoogleWorkspaceで使えるようになった!って、一気に Geminiが身近になっちゃいましたw
今回は mirの個人アカウントで Workspace Labs に登録して Geminiを 無料で使ってみた感想を noteでお伝えしましたが、これ
無料なら使わない手はないです!!
ChatGPTとかGeminiとかちょろっと使ったことはあるけど、そこまで恩恵を感じないなーっていう人や 、よくわからないから AIは触ったことないって人、そんな人にこそおススメです。
普段使っている GmailやGoogleスプレッドシート、Googleドライブで 生成AIが「無料で」使えるんですから、劇的な変化に繋がるかもしれません!
特にGmailはスマホアプリでもGeminiを使えるのが最高です!
で、ざっと使ってみて一番気になったのは、
これいつまで無料で使えるんだ??
って点。
うーん、どっかの牛丼屋の「生娘シャブ漬け戦略」じゃないですが、Geminiの便利さにすっかり溺れて、Geminiなしでは作業できない体になったところで 有料に切り替えが待っているような・・・。
まぁ既にGoogleMapに検索、Youtube とGoogleのサービスがないと耐えられない体にはなってるんで今さら心配しても仕方ないw
とりあえず使えるものはガンガン使って、GoogleWorkspaceの面白いGemini活用ネタがあれば、またnoteで紹介していきたいと思います。
来週は スプレッドシートの機能ネタを予定!