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哀しみの先に、わたしにくれたもの


こんにちは、Miriです。
わたしのnoteを見つけてくださってありがとうございます。

わたしたちは出生前検査の結果、中期中絶をする決断をしました。
昨年11月、妊娠17週6日、169gの小さな男の子を死産しました。


死産後2ヶ月経つ前に、夫との関係が不安定になったことも重なり、精神的に酷く落ち込み、「死んだしまいたい」と思うようになりました。
精神科を受診し、産後うつ病の診断を受けて、内服治療をすることになりました。
仕事は復帰できず病気休暇を頂くこととなりました。


休みを頂いてから、何もやる気が起きず、ずっとベッドに横になって過ごしている日もありました。

妊婦さんを見ると、わたしも妊娠継続していたら4月頃に出産していたのかなあと思わずにはいられませんでした。
次男への気持ち、夫への複雑な気持ち、生きることが苦しい気持ち、仕事に復帰できなかった自分への焦り。

「死にたい」とは頻繁には思わないけど、何かが心の奥に眠っている気がしていました。
電車を見ると、飛び込んだら楽になれるかなと思ってしまう日がありました。
死んでもどうしようもないことも、人生楽しいことだけはないことも分かっていても。心の中では分かっていても、そう思わずにはいられませんでした。

色々な想いが心の中に渦巻いている気がして、それが前のように、いつ爆発するのかわからない恐怖を感じていました。
そんな自分が自分じゃないようにも感じることがありました。
長男のためにも生きていたい。でも明日はどうなるのかわからない。




そんな日々を、自分と戦いながら過ごしてきました。
内服治療を進めていくうちに、少しずつ精神的には安定してきました。
夜中に声をあげて泣いたり、感情的になって家を出たいと思うことは無くなりました。
次男に対する気持ちは、哀しさや辛さが消えないままですが、現実を受け入れることはできていると思います。
内服治療と時間が、少しずつ心を前向きににさせてくれている気がしました。

今まで抜いていた昼食を摂れるようになり、散歩したり外に出る習慣をつけて、夜は眠る、規則正しい生活をするようになりました。
日中は何も出来ない日もありましたが、勉強をしたり、夕食作りに精を出したり。

今後の人生について、キャリアプランについて、家族計画について、ゆっくり考える時間を作りました。
自分で考えたことを紙に書いて、目に見えるようにすると、気持ちが少しずつ整理されていったように感じました。

夫との関係はまだ複雑なところはあるけど、少しずつ自分の想いや考えを話すことができました。
長男はますます可愛さが増して、イヤイヤも強いですが、日々成長を感じることができていることも生きがいです。
家族でお出かけして、楽しい時間を過ごすこともできました。

精神科の医師と相談し、仕事に復帰することにしました。
仕事から4ヶ月離れていたため、復帰するにあたって不安や緊張はあります。
前のように仕事できるのか、人間関係の不安もあります。
もしかしたらやっぱり復帰できないかもしれない、恐怖もあります。
でも少しでも、前に進みたい。今はそう思っています。

死産という経験は、わたしにとって一生忘れることのできない哀しい出来事です。
診断を受けた日、出産をした日、火葬をした日。
あの日の感情を思い返すだけで、涙が出てきます。
次男への想いは、私たちの胸から消えることはありません。

出生前診断を受けること。
中期中絶をすること。
産後うつになること。
たくさんの感情と、たくさんのことを考える日々でした。
そしてこれからも、考え続けると思います。

哀しみがわたしにくれたものは、今わたしが生きるということ。
きっとそういった時間なのだと、そう思っています。
そう思わせてくれてありがとう。みなとくん。愛しています。


Miri

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