私の好きな本③|有川浩「旅猫リポート」
今日は本の紹介。
あらすじ…主人公は野良猫。車に撥ねられて大怪我をしているところを、悟という青年に助けられ、ナナという飼い猫になる。しかし悟が「よんどころない事情」によって飼えなくなったため、2人は新しい飼い主を探して、悟の旧友を尋ねる旅に出る。
猫視点の文章が面白い🤣悟の旧友視点の思い出語りでは、悟の人柄が痛いくらい分かる。面白いなーちょっとホロッとくるなーって思いながら読むうち、少しずつ「悟の事情」が陰を落として。別れのシーンは、泣いた。本当に泣いた。。。でも、ナナが本の中で言ってるように、決して悲しいことじゃない。読み終わった時には、あったかい気持ちになります。💝
…この本の作者、有川浩さんは私の大好きな作家さんのひとりです。有川さんはいつも、軽快な文体で、つい笑ってしまう会話もたくさんあって、そうやって油断させた上で心の脆いところを的確についてくる。そこが好き。生身の人間を書いてるって感じがする。