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我がおっぱいに未練なし、流石です

乳がんですよ…と言われてイロイロあった2018年。12人にひとりという確率に
「その確率じゃ、当たりうるわなぁ…」と漠然と考えていた

まあ、子どもも自立させ食い扶持をなんとか自分で確保できるように教育もしたし、動物や虫なら死んでいる…と自分の命についてそんなに執着がなかった。

確かにショックであるが、
もともと好奇心旺盛な性格でこの後の展開について
ものすごい興味が湧いてきていた。
元気なのにガン…ガンとは知らない間に細胞が変化して増殖している。私に黙って寄生するとは何事ぞ。

私はおそらく少し変なのだろう。
若い時に立て続けに大事な人を自殺と事故で亡くしたせいで、
生と死とは運動場に引いた白い線のあっちとこっちくらいの近さで共存しているのだと思っている。


今日生きているからといって、
明日も同じように生きているとは限らない。
ガンになるずっと前からそう考えて生きてきた。
ガンになってもガンじゃなくても薄氷の上を歩いているようなものだ。
ガンだからといってガンで死ぬとは限らない。


そんな私が「お!」と思った人がいる。


女社長、、川崎貴子さんの乳がん手記。

読み進むにつれて「せやせや」感が押し寄せて高揚感に包まれた。
帯の片隅に書かれた
「実は、ガンになったことも、これから手術することも全部嫌なことって言えばいやなことで、98%は本当に嫌。
でも、残りの2%だけ実はワクワクしている自分がいるの」という本文からの抜粋文に私の思ってることと同じことを考えている人がいる!…と思ったのだ。

このnoteのどなたかの記事で知ったのだが
川崎貴子さん写真館を始めたらしい。

https://conoji.com/

私ごとで恐縮だが、
夫の仕事柄、家族旅行に行ったことがない。
行きたくても行けないのだ。

そんなわけで子どもの小さい頃から事あるごとに、
写真館で写真を撮り続けた。

ある時は普段着である時はきちんと正装して続けた行事。


同じ写真館で撮り続けているので背景や撮り方に時代が表れている。しかし、長男中1、次男坊5年生の時に一旦写真館を停止している。

なぜなら、ものすごい反抗期で
睨みつけて写真を撮っている。
今見るとそれもリアルだが2人の息子の不機嫌さ。
仕方なく撮ってやってる感がバリバリである。

無理強いすることでもない…と撮るのをやめたのに
長男高校卒業のタイミングで張本人の長男が「また撮ろう」と言い出した。その時のカメラマンさんがわが家の会話を聞いてテンポが良くあまりに面白いのでふざけたのも撮りましょう…とふざけた写真を撮ってくれた。

そこからふざけた写真を撮る行事が復活する。
アルバム用に真面目なのを数枚撮ったあとはこんな調子である。

その時を象徴する制服を着て写真を撮る。
それからまたなにかと写真館にはお世話になっている。普段のスナップ写真とは趣が全く違う。

二度と戻らない時をプロに撮ってもらう。

川崎貴子さんが写真館。
ガンを無駄にしないね…という生き方お見事です。
ほんま、目の付け所も流石、いい仕事してますよ。
家族で写真を撮ること、撮り続けることは結果的に
時間が経ってから価値が生まれるのだと思う。

次は次男の成人式である。
もう、いくつか扇子も用意してあるし衣装はバカ殿ばりに派手なやつを考えている。

家族もノリノリ。
ま、これも今だけの面白さ。

できる時に面白いことをやってできなくなったらやめたらいい。お嫁さんが嫌がるならしてもしなくてもいいじゃないか…という恒例行事。

そんなわけで、次男坊成人式と卒業で終了かもね…
何事もはじめあれば終わりあり。

子どもさんだけの写真を撮る方も多いけど、
私個人的には家族で写真を撮り続けることは結果的にめっちゃ面白いと思っている。

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