踊り食いは好きですか?
ガラリと戸が開く
今日も一日この教室で私の学生生活が始まる
「おはよう」
いつものように隣の席の子に挨拶をして着席した
「ロン! 大三元!!」
私の脳内イメージからいきなり点数がガッツリ引かれる
は!? いきなり何なのこのイメージは?
「ちょっと、なんで私の机が雀卓になってるの?」
眼の前には緑色のシートがピッタリ貼られた雀卓。机はなかった……
緑は目に優しいからね。朝からいい感じ
「りこが、-32,000点でドボンね」
どうやら私の一人負けのようだ。
「負けた。くやしい……じゃなくてね。どうして雀卓があるの?
私の机はどこにいったの?」
その問いに対して、上家の……左にいた理沙(りさ)が
その白魚のような美しい透明な生臭い白魚で指さした……生臭い?
「机はこれ、雀卓に改造しといたよ」
理沙はそのきれいな指で白魚をつまみ、魚の頭で机を示した
「なんで雀卓に改造したぁぁぁぁぁ!! ていうかその白魚はなんなのぅぅぅぅ!?」
「玄界灘産。踊り食いする?」
ビチビチと活きのいい白魚が跳ねる。
「踊り食いはいいから私の机、元に戻してぇぇぇええぇ!!!!」
こうして私の愉快な学校生活が今日も始まった。
PS : 味が濃厚で、うまかった。