【米国プチ留学⑦】夢を諦めさせるためにサッカー教室へ
プロサッカー選手になると決めてたのは長男のユウイチでした。日本代表のチョコシールを集め、いつもサムライブルーのウェアを着て、幼稚園のときから遊ぶのはサッカー。公園では「おい、気分盛り上げようぜ」と言って男子達で一列に並び目を閉じて君が代斉唱からのボールキック。そろそろ本気で中学受験体勢に入らないといけないのに、自分の中ではプロになると決まってる。
確かにね。幼稚園でも小学校でも運動会ではリレーの選手だよね。でもね。それは生まれたときから母が外遊びさせまくったおかげも大きいと思うよ。父(ダンナさん)は180cmだし母(私)は160cmだから背も高いよね。でも4月生まれっていうのも大きいと思うよ。ていうかね。あなた、性格的に向いてないのよ、絶対。週に1回サッカースクールに通ってるだけだし、小2のときに某Jクラブ下部組織のセレクションに一次で落ちてるじゃん。
それで。今回の米国旅行では身の程を思い知ってもらうのも大事なテーマの1つでした。街クラブに連絡して体験させてもらう手はずを整え、ユウイチには自分の実力を試しに行こうねとその気にさせ、わざわざスパイクまで持ってきました。なので彼の中では学校入学より、こっちの方がメイン。
しかし。案の定な展開です。順番にパス交換していくときも、鳥かご(円になって真ん中に1人鬼がいるパス回しの練習)のときも、すごい遠慮がち。試合になるとコウにしかパス出さない。自分からボールを奪いに行ったりしない。一方のコウはガンガン取りに行くし、なんならコーチのお腹をいじったり抱きついたりするし、すごい笑顔で馴染んでる。
終わった後、ユウイチは不満げです。同い年のサッカー少年達とガチンコ勝負するはずが年下ばかりで女子もいる初心者コースだったので。なので言い訳の余地ができてしまい身の程を思い知ってもらうまでは行きませんでした。どちらかというとコウの物怖じしなさすぎキャラを確認した感じで終了。
他の日は、ロッククライミングもしました。シャイなユウイチはひとりでやるスポーツはどうかなと思ったけど、普通に楽しんで終了。それよりも。昼間に行ったサイエンスミュージアムがすごく楽しそうだった。物理の実験系だらけですごく興味深いらしく。エンドレスにしつこくずっと楽しんでました。2人とも目がキランキラン。とりあえずユウイチは絶対こっち側だってば。だって、あなたお父さんにそっくりだよ。
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