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トラウマ【表妙義山を全縦走】怖すぎ

あけましておめでとうございます!

少し時間が経ってしまいましたが、今年最初のnoteは去年、いや、人生イチ怖かったお話を書こうかと思います。



11月の4週目に、群馬県の妙義山に行ってきました!
天気は快晴、紅葉もそろそろラストチャンス?な時期で、絶好の山日和。

ネットで妙義山を軽く調べると、かなり本格的な鎖場で難易度が高い!とのこと。アテンドしてくださるベテランの方に「ヘルメット持ってきてね〜、ミホちゃんならちゃんと登れる山だから大丈夫だよ〜」と事前に言われていたので、「鎖場が多いのね〜。落石気をつけよっ。紅葉楽しみだな♡」程度の気持ちで行きました。


妙義山。独特なギザギザした峰?が連なって、この時点で、なんだか今までの山とは違う雰囲気。

登れる山なん?これ。

日本三大奇勝(奇景)のひとつらしく、納得。

シューズはグリップがちゃんと効いてるレース用のものを着用、最初はザックにヘルメットを装着して、妙義神社からスタート。

右は枝垂れ桜かな?春は綺麗なんだろうな

多少急登なトレイルをを進みつつ、まずは大の字。
大の字の手前の鎖場で既にまあまあ怖い。高度もある!ちなみに私は高所恐怖症。

こんな感じのところを登って
はい!大の字〜!奥に見えるのは榛名山かな?


「うわっ、高っ。結構怖い〜…」なんて言ってたら、「うーん、大の字で怖い感じかぁ…」とボソッと同行者の方がつぶやき、嫌な予感が…

しかも、聞いたら1週間前に人が滑落して亡くなっているらしく、さらに身構える。。そこから先が、もう全部怖くて記憶喪失になりそうなほどでした泣

奥の院の手前の何段もある長い鎖場で「ん?え??これずっとこんな感じ…?てか、垂直だし、鎖場長すぎるし、私大丈夫そ?」と不安になりだし。

とにかく岩しかない
奥に見えるのが、これから登る山々。

その先のビビリ岩。
右側がすっぱり斜めに切れ落ちてる岩を鎖を掴みながらトラバースするんだけど、マジで見ただけで無理目な感じ。いや、マジで無理。一歩間違えたら骨折どころじゃなく確実に死亡。恐る恐るトラバースを始めるものの「絶対下見ちゃダメだからね。」の一言で、一気に恐怖感が倍増して心拍数が上がり汗をかき出す…

今までにないくらい集中して、なんとか渡り切るものの、この時点で、もう…帰りたい…けど、今の所を引き返すのもマジで嫌…仕方なく進む…

序盤だからなんとかクリアしたものの。。無理。
登る前から顔がビビってる
のぞいて確認中。
スパッと片側が切れてます。。ここに最初に鎖つけた人すごい。。。
ビビり岩直後も、垂直絶壁の鎖場…やめろぉぉ


背ビレ岩は、両端が切れてて細くて高度感はあるものの、足場などはしっかり確保できるのでまだマシ。

高所恐怖症にはきつい
天狗岩?見てるだけで怖い

そのあともいくつも気を抜けない鎖場があった記憶があるけど、必死すぎてあんまり覚えてない…とにかく、登るのももちろんだけど、降りが足元見えなくて怖すぎて、どんどん気力が削られながら、どうにかこうにか相馬岳に到着。

序盤なのに既にヘロヘロ。精神的に。

その上タイミング悪く?左膝の内側が痛み出す。。

が、鵞足炎だー!!

妙義山の恐怖で多少痛みに鈍感になっているはずなのに、まぁまぁ痛い。10日前のFTR100kのダメージがここにきて出てしまいました。

でっ、この後は堀切というところから、帰ることもできるし金洞山行って縦走もできる。さぁどうする?ってなり
膝も痛いし帰りたい…という気持ちと、せっかくなら行ったほうがいいのか…?という気持ちが交錯し、しばし迷う。(今なら即答で帰るを選択します…)

たまたま行き合った、妙義には何度も来てるというベテランぽいおじさまに、この先って難易度とかどんな感じですか?と聞くと「ビビり岩や背びれ岩が5だとすると、ここから先は8くらいかなぁ〜、人によるけど高度感はありますよ」という答え。また、ここまで行き合った数組の方達全員、縦走する。こんな天気良くていけそうな日、時期的にも今しかない。とのこと。

それなら行こう!となり、まぁ仕方ない…と行くことに。後々、この選択をしたことを激しく後悔することになります…

ググっと降って、堀切を通過して次の難所の鷹戻し!(鷹返しとも言う)


長ーーーいほぼ垂直の岩壁を、鎖と梯子で登ってくところなのですが、とにかく

高い怖い怖い緊張集中怖い高い無理帰りたい降りたい無理怖い

って感じで、妙義に来たことを後悔、けど死にたくないし必死で登り切る。。膝痛いし…もうヤダ…

ボルダリング数回やったことある程度で、足の使い方が下手くそ故、腕に頼り切って登り降りしてきたので、腕の疲労がかなり溜まってるのを感じ始める。

で、この後に登場した2段ルンゼ。1段だけで25mくらいあるらしい。

これは1段目。

登っていくのではなく、降りるやつ。1段目はどうにかクリアするものの、2段目の途中で足の置き場がわからなくなり、止まって下を見てしまう。高い…どうしよう…って考え出した途端に、一気に怖くなって心臓がバクバク。脂汗が出てきて、足と手がガクガク震え出して、過呼吸気味になり、どんどん鎖を持つ手に力が入ってしまい、もうずっと使ってきた腕が限界。と思ったらさらにパニックという負のループ状態に。

助けて!!と思わず叫んで、下に先に降りてたベテランさんの1人が速攻で来てくれるものの、もう本当に腕限界で。。ああ、私ここで落ちて死ぬんだ…嫌だ死にたくない…けどもう本当に無理、なんで来ちゃったんだろう、あそこで帰ればよかった…とか、家族のこととかが頭に過り、号泣。

その時のパニック音声があるけど、後から聞いたら「もうだめ…無理…死んじゃう…」って本当に言ってたwそして、その間だけは膝の痛み忘れる。

後ろでしっかり確保してもらって、「とにかく落ち着いて。手離したとしても、絶対もう落ちないから、しっかり足元見て。」などと宥めてもらい、落ち着くまでに5分ほど。

グズグズ泣きながら、どうにか降ろしてもらってしばらく休憩。とりあえず、表妙義の核心部は終わったっぽい…

そこから、東岳や中之岳を経由。
が、2段ルンゼのパニックで鎖場が完璧にトラウマっぽくなってしまい、その後のなんてことない鎖場見るだけで心臓がドキドキしてしまい、半泣き、苦戦。

もう無理…へり呼びたい…って言ってるところ。
早く帰りたい泣って泣いてるところ
よくわかんないどっかの鎖場で、泣いてるところ


「もう腕も終わってるし、怖いし、無理。けど早く帰りたい泣。ヘリで降ろして欲しい泣」など泣き言を言ってたら、前半で出会ったベテランおじさまが登場。

「しっかり体を岩から離して足元を見て降りていけば、腕の力使わずに下れるよ〜。けど、怖いよねぇ。怖いと腕に力入って疲れちゃうんだよねぇ。」

とのこと。ここまで来ればほぼ大丈夫だから、気をつけて帰ってね。僕はここをまた引き返します。と言って、去っていった…ベテランさん、かっこいい…!
にしても、2段ルンゼで私がギャーギャー泣いて騒いでたのも全部聞かれてたと思うと、恥ずかしい…

宥めすかされながら、どうにか樹木帯まで降りてきた時の安心感、半端なくてまた泣きそうに。

よーやく安全なところに!!!!
紅葉真っ盛り。
ここまで来れば、命は大丈夫。

そこから下山までは紅葉がとっても綺麗なふかふかの道。けど、鵞足炎が悪化して膝を曲げるだけでも悲鳴が上がるほど痛く、せっかくの走れるトレイルも足を引きずりながら進むことになり、最後までヒーヒー言いながらの登山となりました。。

紅葉が綺麗だったのだけが救いかな?


表妙義、全縦走〜完〜

横岳や谷川岳や甲斐駒ヶ岳なども、高度はあるし鎖場もあるし、危ないところはもちろんあるんだけど
とにかく妙義は今まで行ったところとはレベチで危険な山でした。難易度、危険度共に国内トップクラスと言われてる意味を身をもって痛感。大事な家族や友達が行くとか言い出したら、止めるかなぁ…汗

もし行くなら、ハーネスやザイルなども使える、大ベテランの方々と行くのをお勧めします…

2回目はもっと楽に行けるよ!と言われたけど、私はもう2度といかない!と心に誓ったのでした…


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