家で使って失敗した創作用品(1) 黒板
こどもの創作意欲を尊重して、
思う存分に絵を描かせてあげたい。
でも、家が汚れるのは、できるだけ避けたい。
そんな葛藤をしながら、
こどものとなりでハラハラ見守っていませんか?
美術教室の講師歴15年 + 子育て8年生の私が、
こどもがノビノビとできて、大人のストレスも軽減できる
つかってよかった創作用品を紹介します。
今回は、 失敗編。
育児用品を購入したものの、
いろんな理由で「失敗したー!」って
ありますよね。
画材も同じで、
子供に与えたら、よさそうだと思ったけど
意外に落とし穴があって つかえなかった、
ウチの家(あくまで主観)では ムリ
だったモノを紹介します。
今回、紹介するのは、「黒板」です。
学校でつかう、 チョークで描くアレです。
いまの家に引越したとき、子どもは3歳でした。
外あそびに そんなに興味はなく、
インドア派なわが子。(遺伝だな 笑)
家の中でも、ノビノビ すごしてほしくて
プラス、私もまえから興味のあった
「黒板」の購入を検討していました。
子供に黒板。
教室では、
空き時間に 外遊び用のチョークで
駐車場いっぱいに
お絵かきする子が多いんです。
好きなものを描くのはもちろん、
子どもたちで、ゲームを考えたりして
さまざまな遊びを生みだす姿を
見てきたので、
これを、天候に関係のない家の中で、
できるなんて素敵じゃないですか?!
って、ひらめいちゃったんです。
ネットで検索すると、
オシャレな家に ババーァンと
カベ一面を、黒板に加工して
「子どものお絵かきスペースや、
家族の掲示板にしてます!」など、
あこがれのライフスタイル記事が
目に飛び込みます。
「私もカベ一面を黒板にするぞ!」
そんな強い決意で、
黒板を探しはじめました。
直接、カベに黒板塗料をぬるのはコワイので、
裏面がシールになっている
シート状の黒板に決めました。
あとはポチるだけです。
しかし、
待てよ・・・。
まだすこし不安。。。
念には念を入れて、
美術教室の先生仲間に相談してみました。
少し前に、
教室内に 黒板を設置した
という話を聞いていたので、
実際につかってみた感想を
最後に聞いてみることにしました。
「アサノ先生。
教室に 黒板 置いてみてどうでしたかー?」
「あー、アレもうやめたよ。(笑)」
「えっ!!!」
「だって、子供たちは喜んで
つかってくれるんだけど、
周りがよごれて、大変なの。」
「えーーー!!!!!」
お話を聞くと、
チョークは、描いていても、消しても
粉が発生して、
下に落ちる、
そして、舞いあがる。
服や手につき、
汚れの範囲が広くて
掃除が大変だったそうです。
汚れることを前提としている教室でも
あきらめたぐらいです。
わが家のプライベートな空間でも、
その惨状は、想像できました。
私はあきらめました。
(タイトル「失敗した」とありますが、
正しくは「失敗しそうだった」ですね)
よく考えると、
学校の黒板には、
チョークの粉を受ける 板が下についています。
そして
黒板消しは、特別な吸引機で
吸いとらせていました。
粉を広げない対策がされていました。
黒板シートだけ、カベにはりつけて使えば
床は粉まみれ、
子どもの足のウラも粉まみれです・・・。
恐ろしい。
毎日、床拭きしないといけない!
ズボラな私には、ムリ。
「子供のよろこびが、親のよろこびになる。」
その願いをかなえる
創造的な画材さがしは、続きます。