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MR職の12月:忘年会シーズンに試験勉強を両立させた体験談

こんにちは、鈴木実麻です。

他の記事にも書いてますが、私はもともと製薬会社でMR職という営業の仕事をしていました。
MRにとって、12月は特別な月なので、当時を振り返って記事を書きたいと思います。


製薬会社のMR職、12月といえば…

12月といえば、街中がイルミネーションで彩られ、忘年会シーズン真っ盛り。でも製薬会社のMR職にとって、この月は一味違う意味で忙しいんです。特に1年目の新人にとっては、12月がまさに人生の一大イベントの月でもあるのをご存じでしょうか?

それが“MR認定試験”。私もこの試験には胃がキリキリするような緊張感で挑んだ記憶があります。

MR認定試験のプレッシャー

MRとして現場に立つためには、認定資格を取得することが必須です。この試験が行われるのが毎年12月。製薬会社に入社して、長期にわたる研修を経て、ようやく現場で営業活動が始まる中で迎える試験は、決して楽なものではありません。

当時の私は、文系出身なのもあり、試験の内容がどれだけ広範囲で難解なのかを聞かされ、恐怖とともに12月を迎えました(苦笑)営業活動で病院や診療所を訪問し、先輩に指導を受けながら少しずつ業務に慣れていく一方で、休日や夜はひたすら勉強。分厚い教科書を開き、概要や薬理・薬剤、疾病の知識を頭に叩き込む日々でした。

先輩たちから「この試験に落ちると来年の仕事に影響が出るよ」なんてプレッシャーをかけられ、心臓が止まりそうだったのを覚えています(笑)。

忘年会も息抜きにならない?

12月といえば忘年会シーズンですが、この時期の新人MRにとっては飲んで騒ぐ余裕なんてありません。ある日の忘年会では、先輩たちが盛り上がる中、「終わったら勉強しないとなので、お酒、飲んでる場合じゃないです…」と、炭酸水で乾杯する私を見て、先輩が「お前、どんだけ真面目やねん!」と爆笑されていたのが懐かしいです。

もちろん、全く楽しめないわけではありません。先輩たちが試験に役立つアドバイスや、自分の失敗談をユーモアたっぷりに話してくれる場でもありました。「これ説明できるか?」なんて急なクイズを出されて答えられなかったとき、先輩が笑いながら教えてくれたのが意外と試験で役立ったり。

勉強のコツは“営業”にも活かせる

試験勉強の時間を確保するためには、効率が命。私は当時、訪問先の待ち時間を活用して、問題集をひたすら目に通していました。これは営業のコツとも重なります。短い時間で要点を抑え、効果的に伝えるスキルは、後のMR活動にも非常に役立ちました。

また、試験の準備を通じて学んだことは、実際の営業現場でも活きてきます。医師に正確な情報を迅速に伝えるためには、基礎知識がしっかりしていなければならない。この試験は単なる通過点ではなく、MRとしての土台を築く重要なステップだったと、今振り返っても思います。やはり何事も基礎基本を怠ってはならないです。

試験後の達成感

試験が終わった後の解放感は格別でした。1月にある結果発表までの期間はドキドキしながらも、クリスマスや年末年始を少しだけリラックスして過ごせたのを覚えています。

そして、合格通知を受け取ったときの喜びはひとしおでした。先輩たちから「これで一人前のMRやな!」と祝福され、初めて自分がこのMR職の一員になった実感が湧いた瞬間でした。

キャリア支援の視点から見たMR職

MR認定試験は、ただの資格取得試験ではありません。それは、自分の知識や努力を試される機会であり、同時にMRという職業の責任とやりがいを感じるプロセスでもあります。

私がキャリア支援事業に携わる今でも、この経験は大きな糧となっています。資格取得や試験勉強を通じて得られるスキルは、その後のキャリアにも大きく影響を与えます。MR職はただの営業ではなく、医療という人々の生活に直結する分野で貢献する重要な仕事。その一歩を踏み出す新人たちには、ぜひ自信を持ってチャレンジしてほしいと思います。

最後に

12月のMR職は、勉強と営業、そして時には忘年会という忙しさの中で、成長するための重要な時期です。当時の私は“がむしゃら”に頑張るしかありませんでしたが、それが今の自分の土台を作ってくれたと思います。

これからMR職を目指す方や、新人MRの方がこの記事を読んで少しでも励みになれば幸いです。そして、キャリア支援の視点からも、試験や研修といった一見苦しいプロセスを大切にしてほしいと願っています。

人生の節目はいつも振り返れば輝いて見えるもの。12月の冷たい空気を吸い込みながら、あの日の緊張感を思い出すたび、今の自分があることに感謝しています。

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