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伝わるもの。感じ取るもの。そして伝わっていくもの。



伝わるものというのは、つくづく言葉だけではない。その言葉を発している人の本音や感情というものが透けて見える。

それは、実際に会って話をしていてもいなくても、感じ取れるもの。電話であっても、文章であっても。


伝えたいように伝わらない、ということにもどかしさを感じることが多々あるけれど、コミュニケーションにおいて発信側がいるからには受け手がいるもので、発信者は受け手側がどう受け取るか?については手の出しようがない。

それは、ひとりひとりが自分のフィルターを通してしか、受け取ることができないからである。

だからそのフィルターをできるだけ取り払って耳を傾けるということが大事なのだけれど、それもまた目に見えないものだし、自分のそれには気付きにくいもの。

自分がフィルターを取り払っているつもりでも、何らかのフィルターを通しているものなのかもしれない。その確認のしようもないけれど。

そのフィルターとは、「前提」とも言い換えられるかもしれない。自分の人生をどう定義付けているか?その前提。


私が心の底から「素敵な方だ!」と感じる人が何人かいるけれど、その人たちはみんな透明感がある。そして広くて深い心の持ち主だ。

どんな人のどんな言葉にも真摯に耳を傾け、ただただ「聴く」。丸ごと受け止めてくれる安心感があるのは、そこに条件付けがないからなのかもしれない。

自分が感じたことや経験してきたこと、思いや考えを言葉にして伝えてくれるけれど、それを相手に強要することは決してない。

自分が伝えたことと違う選択を相手がしたとしても、それをそのまま尊重して受け止めてくれているのが伝わってくる。


「私は●だと思うけれど、あなたは■を選んだんだね!いいね!楽しんで♥」

という感じである。

気持ちが良い。そして安心する。私の選択を尊重してくれているということが丸ごと伝わってきて、自分への自信にもなる。


そしてその人にまた会いたくなる。

自分が選んだその方法がよかったとしても、そうでなかったとしても、その結果に関係なく、また会って勇気をもらいたいと思う。


これが、「在り方」というものなのだろうと思う。

その人の存在感そのもの。プレゼンス。

その人自身が自分を信頼しているかどうか。

それが伝わる。


どこかで聞いたり見たりしたこととか、切ったり貼ったりしたハリボテはもう一切通用しなくて。

だって、バレるから。

その一挙手一投足の端々から、全て。


だから、ありのままのそのままが最強なのだと、叫ばれるのだ。


自分を犠牲にして周りの期待に応えることをやめ、自分で自分の期待に応えていくこと。

結局はその「在り方」が、周りからの信頼につながるのだと私は思う。


Day8


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★Chapter2 2020/5月 他者とつながる。パートナーシップ編(全5回)
 
★Chapter3 2020/9月 世界とつながる。キャリア・ライフワーク編(全5回)

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