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4. 手ごわい相手

新しいスマホを手にするのは、いつもうれしい。

いつも、とはいっても、そうそう何度も乗り換える派ではないし、今回など4年ぶりなので、なおさらかもしれない。


今回は子供たちのスマホが増えた分、設定に時間がかかる。

ずっとiPhone一筋の私にとって、Androidはなかなかに手ごわい。


子供たちは初めて自分のスマホを持てる!という想定外の出来事に、舞い上がり気味で、早く設定を終わらせて使ってみたい!という気持ちが昨日から嫌というほど伝わってくる。

そりゃそうだよね。

それなのに設定が全然終わらない。

学校から帰ってきた子供たちが、まだ設定が終わっていないことを知って、がっかりと、そして呆れ気味に遊びに出掛けて行った。

そして遊びから返ってきてもまだ設定完了にならないことに、やや不機嫌。


そして私も不機嫌。

だってやることが多いんだもん。

複数台の関係性がよくわかっていないのもあって、ちょっとあきらめかけていたけれど、しかしやらないと終わらないからやるしか道はない。


設定にてこずっている私を見て、長男が自分のスマホを操作し始める。

Androidの操作がわからない私の横で、すいすいとアプリをダウンロードしてホーム画面に設定していく長男。

Androidは我が家にはないから、長男だって初めて操作するはず。

なのに。


まさに、デジタルネイティブ。


そんなこんなで一通りの設定を終えたのは、今日もこんな時間。

帰宅した旦那さんにも手伝ってもらったけれど、せっかちな私にとって、こうやって一つ一つ地道に積み重ねていく作業は、なかなかにハードルが高い。

できれば誰かに丸投げしたい。

けれど、やっぱり自分が使いやすいようにカスタマイズしたいし、ある程度はどんなことができるのか知っておきたくもある。

だからやっぱり、一つ一つ積み重ねていくしかないんだ。


そしてきっと、それが最強でもある。

特に手ごわい相手に対しては、地道に焦らず一つ一つ積み重ねていくことでしか、コミュニケーションが取れるようにならないからね。


スマホの設定しかり、子供たちとのコミュニケーションしかり。

ギャングエイジ真っただ中の長男くんと、おなかが空くとすぐに機嫌を損ねる次男くん。

そんな子供たちとの生活は、賑やかすぎて落ち着くことをついつい忘れがち。私の内なる、手ごわい相手とも、根気強く、ひとつひとつ、積み重ねていこう。

地に足つけて。一歩一歩ね。

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