3_片側顔面痙攣の手術_入院する病院へ
2020年7月29日に片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)の手術をしました。その経緯を綴っています。
2020年7月6日
さて、前回は執刀医となる先生の勤務する都内病院での初診だったが、今回は実際に手術・入院をすることになる隣県の病院へ。手術前検診と、手術の説明があるとのこと。
執刀医の勤務している都内の病院はコロナ患者を多く受け入れており、入院のための病室が足りないため、手術・入院は私の住む県からはちょっと遠い隣県の病院が紹介された。
脳神経外科の担当の先生と話し、手術の概要や同意書など。先月の初診でかなり詳しい概要を執刀医から聞いてはいたが、改めてということで。私の担当医は手術当日に執刀のためにこの病院に来て下さるが、基本的に執刀以外はこの先生が私の担当医ということになる。
私の受ける手術は左微小血管減圧術(ひだりびしょうけっかんげんあつじゅつ)※私の症状が左目だから左とついていますが正式名称は:微小血管減圧術
左耳のうしろを8㎝ほど切り、頭蓋骨に2㎝×2㎝ほどの穴をあける。顔面神経にくっついてしまっている血管をはがし、神経と血管の間にスポンジを入れる、または血管をのりでどこかに(先生は確かにどこかに、と言った。近くの骨とか?)くっつけてしまうことで神経と血管を離す。全身麻酔で、所要時間は4時間ほど。
頭蓋骨に開けた穴はチタンのメタルで蓋をする。これは特殊なメタルで、MRIにも支障がないとのこと。また、通常この手術は頭部を3点(または4点)の固定器にて固定する方法をとることが多いらしいが、私の執刀医はこの方法ではなく馬蹄型(ばていがた)という方法を取るとのこと。患者を横向きに寝かせて頭をバンドで固定するやり方。頭をピンで固定しない分、患者に負担が少ないらしい。
これ。馬のひづめみたいな枕にこうやって寝かせて、バンドで頭を固定して執刀。画像はうつぶせですが、仰向けに患者を寝かせ、顔だけ横を向かせて頭はバンドで固定。
Q(私):頭に入れたスポンジが腐ったり傷んだりということはないのですか?(ないとは思うけど一応・・)
A(先生):医療用の特殊なスポンジなのでそのようなことはありません
後遺症、副作用についても改めて説明。可能性は1〜2%の確率で、以下。
・顔面麻痺
・聴力低下
・喉がかれたり声が変わる
・命に関わることが起こる可能性
付近に聴覚に関わる神経があるため、このような副作用が出ることがあるらしい。
また、手術中の血管破損や術中・術後の頭蓋骨内出血、などなどのリスクの可能性についても説明があった。
私の担当医があたった手術で上記のことが起こったことは今までなく、93%の患者が一回の手術で完治。
Q(私):手術後、再発の可能性はありますか?
A(先生):執刀医は世界的に見ても執刀経験数の多い先生で、この何十年見てきて再発があったのは1例、2例あったかな?ぐらいですね
血が苦手な私は説明を聞いているだけでも青ざめていた。上記の説明が詳しく書かれた手術説明書、身体抑制のため両手・両足を抑制することに関する説明書、輸血に関する説明書、全身麻酔に関する書類に署名。そしてこの後は、レントゲン、心電図、そして採血で今日は終わり。血抜き時間、採血史上、一番長かった。
次回この病院に来る日はいよいよ入院の日。
つづきます。
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