彼のことは10代から知っていた。 大きな仕事を一緒に乗り越えた後輩であり、また、プライベートで遊びに行く友達のなかの1人でもあった。 1人が嫌いな寂しがり屋。かまってさんでいつでも何時でも連絡してくるそいつは、私の中ですっかり弟のような存在だった。 少し前から彼は「語りたい」という理由から2人で飲みに行こうと打診してくることが多くなった。 私もすきぴとうまくいっておらず、彼もまたキープされていた初恋の女の子から正式にふられたばかりだった。 なんとなく変な気がしてだらだ
思えば色々な事を気づかないフリしてきた。 恋愛に関しては特にそうだ。ましてや[終わり]なんてものには気づきたくもない。 ふとしたタイミングでそれに気づいてしまった時はいつもとても怖く、悲しい。 [終わり]に気づいても、惚れている方は気付かないフリをしがちだと思う。まだ一緒にいたいから。離れたくないから。寂しいから。色々な理由があると思う。 今回の私の場合は[始まっていないから]だった。 そうだ。虚しいことに私1人の恋は始まっていたが、2人の恋はまだ始まっていない。い
「既読」 既読がついてもう1日が立つ。いわゆる[既読無視]というやつだ。たった1日、されど1日。私にとってはとても長く感じる1日だった。 内容は今度の週末会えるかどうか、という質問だった。お泊まりに行きたい、と言ってみたものの渋られたので、ご飯だけでもどうか?とたずねてみたLINEだ。 無理なら無理、と言えばいいだけの話なのに、何を悩んでいるのだろう。どうせ会う気なんてないくせに。 「無理」と言われたら言われたで自分がへこんでしばらくめそめそするであろうことは目に見え
「好きだよ」と思わず口走ってしまった。 自分から言う気なんてこれっぽっちもなかったのに、横で寝転ぶ彼の優しい横顔を見ていたらつい言ってしまった。 言った後すぐに「悔しい」と心の声が漏れた。 彼は少し微笑んで「わかる、先に言ってしまった方が負けな気がするよね」とこちらを見た。 「先に言った方が負け」 「これは彼も私のことを好きでいてくれてるという事なんじゃないだろうか」と心の中の小さな小さなポジティブが顔を出した。 「君は?君はどうなの?」 私から目を離さない彼を
こんばんは。 みなさんのnoteを読んでいて私もなにか 記録として残せたら、と思い 重い腰をあげてみました。 時々しか書くこともないとは思いますが バカみたいに恋した話を 書いてみようと思います。 日本語がおかしいところが 多々あるかもしれないですが どうぞよろしくお願いします。 みおり