私も画用紙も風邪を引く
比喩でもなんでもありません。
わたしが風邪をひいている間、画用紙も風邪をひいちゃいました。
どういうことかって?
いつもなら、紙を取り出してペン入れをし、水彩絵の具を乗せ終わるまでに1、2日間程度。
でも風邪をひいた私は、デスクの上にペン入れ途中の原稿を置いて1週間寝込みました。
そして回復期に休み休みペン入れをし、結果として3週間ほど紙をデスクの上に放置した状態のまま、絵具を塗り始めたら…
水を含んだ紙の表面がヨレて、変なシミが出てしまいました。
これ、画用紙が風邪を引くという現象だそうです。(漫画家の金丸祐基さんに教えてもらいました!ありがとう!)
画用紙の凹凸に湿気が入り込んでしまって、表面のサイジングが流れて劣化してしまったんですね。
表面のテクスチャが絵の中の世界よりも前に来てしまって、ものすごく目障りです。ひどい紙になると、黒いシミになってしまって、仕方なく描き直しをしました。
私の絵は淡彩と言って、絵の具を塗り込まずにさっと塗るだけの技法で描かれています。
私自身が、お話や絵の世界より技術が前に出るのを嫌う傾向があるため、できるだけ描き込みを避けているのですが…
こうなっては仕方ない。
変なテクスチャを消すために描き込むことにしました。
前回のイラストがいつもより描きこまれているのはこれが原因です。描き直したり加筆したり、ついでにちょっと寝込んだりしてすごく時間かかっちゃった!
これから梅雨ですね。
凹凸のある紙を使っている方、風邪をひかないように気を付けましょう!
えっ、知ってた?
私は家中のシリカゲルをかき集めているところですー!
早く秋にならないかなー!
苦労したイラストはこちらです(涙)↓↓
いいなと思ったら応援しよう!
サポート頂けましたら、際限なく降りかかってくる紙代と画材代に充てたいと思います。