久々のバンド練習
プロのバンドマンになる夢を諦め、社会人として新たなスタートを切った2002年9月。とある飲み会時に会社の先輩Nさんが「俺も音楽好きで、ベースやりたいんだよね」と。俺も調子に乗って「じゃあ、一緒にスタジオはいりましょうか!」と本当に軽い気持ちで返答した。翌週の休みだったかに、お茶の水の楽器街にベースを買いに行った。フェンダープレシジョン(赤)を購入した。「すぐ音を出したてみたい!」との事で、翌日だったか、翌週だったか、池袋のスタジオペンタでなんかやろうという事になった。先輩のNさんは、ギターはちょろっと弾けたので、コードやルートの理解はあった為、簡単な曲を課題曲として練習してスタジオに入ろうという事になった。
ただし、「ドラムがいない」
折角スタジオに入るし、ドラムがいたほうが、、、という事になり(Nさんはスタジオにも、バンドでも演奏した事がなかった)俺の知り合いで探すことになった。とはいっても、ほとんどアテはなく、前のバンドのドラマーとは疎遠になっていた為、連絡先もわからず、高校、大学の友人も見当たらず、、、、
「あ!FREEKSのS君がいた!」
以前の投稿「出会い」でも紹介したが、ライブハウスの対バンで仲良くなった「FREEKS」(FREEKS・FEVERから改名)というバンドのドラムのS君に連絡してみた。彼らは、まだ、プロを目指しており、フリーターをやりながら月1~2回のライブ、音源を自主制作したり等バンド活動を継続させていた。
S君に連絡したところ、「あー、いいすよ、何の曲やります?」と快諾してくれた。「じゃあ、ニルヴァーナのBreed、ROSSOのシャロン、あと、ブランキ―のBABYBABYは?」「OKです~」
Nさんに課題曲を伝え、俺自身もドラムがいるバンド練習は、約1年ぶりだったのと、S君のドラムスタイルは俺の嗜好と合っていて、一度、音を合わせてみたいと思っていたから、ちょっと高揚感もあり、楽しみだった。
スタジオ当日、S君とも久々の再会「久しぶり!ほんと、ありがとね!」「アニキに言われたら、断れませんよ。後で、Ⅰ(ギターボーカル)も行こうかなぁ~って言ってましたよ笑 アニキと音出したいって言ってたので」「いや、遊びだから!(内心嬉しい)」
Nさんもやってきて、いよいよ音出し。
課題曲も演奏。
まー、それはそれは、めちゃくちゃだった!笑笑 通しで完奏は一回もできなかった。そりゃそうだわな。
でも、めちゃくちゃ楽しかったのを覚えている。プロのバンドを目指した時のスタジオ練習は、とてもピりついて、正直全く楽しめなかった。ただ、プロを目指している以上、楽しくないなんて当たり前だと思っていた。目的は特になく、ただ、好きな音楽を好きな友人とストレスなく演奏する事がとても新鮮だった。
課題曲もやり切って、休憩して、だべって、それでもまだ、40分くらいあったから、俺からセッションぽい事をしてみた。それにメロディーを適当に乗っけて。ドラムを追随し、Nさんもルートで追いついてきた。
なんか、1曲出来上がった。何回かそれを演奏して、2時間のスタジオが終了した。
そのあと、3人で飲みに行った。Nさんは、完全にバンド演奏にはまってしまい、何度も「もっとやりたい!」となってしまい、俺とS君は困ってしまった。ただ、3人とも最後に演奏した曲になにかしらのシンパシーを感じていた。俺自身も「歌いやすく、感情移入もできそうな曲だったな」と感じていた。その日は、もう一度、スタジオで遊ぼうという約束をして解散した。
その後、3人でバンド活動を開始する事になるが、それはまた別の話。
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