心の病院シリーズ2~ゲルハルト・リヒター展~
どうもこんにちは。みいです。
忘れたころにやってくる心の病院(美術館)シリーズ。
2022年秋の始め。またしても東京に居た。
いくつかの美術館に行くこと以外何も決めていなかったぷらぷらした旅。
その直前にナムさんが来日していたので、空気が美味しく感じていた。
そして、彼が来日中にどこの美術館に行くのかは界隈でもかなり注視される話題であったが、遂に判明した。
東京国立近代美術館(MOMAT)で開かれているゲルハルト・リヒター展だった。
ナムさんが行く前から知人から薦められていた美術展だったが、行くかどうかちょっと迷っていた。
ナムさんが行って、気に入ってるとなったらそりゃあ行く以外の選択肢なんてない。
竹橋駅から大好きな建築物である竹橋パレスサイドビルを通る。
この建物もなかなかやばいのでぜひ味わってほしい。
一人で正面から舐めるようにみてニヤニヤしていた私がいた。
きいてはいたが、人が多い。
それもそのはず、どうやらはじめは制限などなかったのだが、ナムさんの影響で、時間の延長(だったと思う)が行われていた。
少し混雑がマシかなと思って夕方以降に行ったが、それでもだいぶ混んでいる。BTSの威力恐るべし。
荷物はすべてロッカーにあずけ、ハンカチだけ持って行くのがマイスタイル。
だが、そのまま物販に繋がっている時にクレジットカードを忘れるというミスをこれまで3回は犯している。
『すみません、財布をロッカーに忘れちゃったんですけど、、、』というのも上手くなってきた。どこの美術館でも係の人が優しく案内してくれてなんとかなっている。
この時もハンカチだけ持って、オーディオガイドを借りて出発。
入って違和感があった。
そう、順路がなかった。
感じたままに好きなように巡るのが順路のようだった。
入ってすぐはナムさんもここにいたのだなあと思ったが、少し進むとそれすら忘れて空間に没頭していた。
気になったものをいくつか。
▼ミラー・ペインティングという手法。
鏡なので、人が動いたり、見る側が動くと毎瞬間違う作品になる。
とてもおもしろくてずっと見ていた。
後で、タイムラプスすればよかったと思うくらい。
正方形?なのもゲームみたいで面白い。
見える先の作品もちょっと昔のゲームみたいなモザイクぽくてポップ。
このモザイクみたいなシリーズ(カラー・チャートシリーズ)もたくさんあってかなり見入ってしまった。
細かく見ればただの四角なのにそれが集まって大きなインパクトを与えるし、飛び込んでみたくなるような鮮やかさ。
このカラーチャートシリーズが、ステンドグラスとして採用されたケルン大聖堂もいつか行ってみたい。
▼グレーペインティング(ミラーペインティングも?)
この作品が一番ぐっときた。
高さ2.5メートルくらいあるグレーのガラスがあるだけというと失礼だけど、そんな感じ。
そこに人が映るのだが、上の作品と違って映るのは影のようになるので現実との境が曖昧になったように感じる。
自分がそこに立っていることと同時に作品の一部になっていること。
鏡ではないので肌や髪や服の色はわかりにくく、ただ自分という輪郭だけが映し出される空間。
▼オイル・オン・フォトシリーズ
このシリーズ好きすぎてめっちゃポストカードを買った。
親はちょっとこわいと言っていた。
私にはこんな手法を思いつけることが驚きだった。
芸術も写真も多彩な表情を見せる生き物のようだと感じた。
そんなこんなで、気付けば閉館時間近くになっていた。
やっぱり、財布を忘れていたので、一度出てクレジットカードだけを手にして物販に行った。
大変満足して閉館と同時に美術館を後にした。
知人とナムさんという複数人が薦めてくるものはやっぱり間違いない。
外は暗くなっていたが、行きは気付かなかった外のオブジェに気付くこともできた。
駅に向かう途中で見えてくるパレスサイドビルはライトアップし、おかえりと言ってくれているようだった。
一緒にやっていたMOMATのコレクション展もかなり良い展示でした。
また必ず来る美術館に仲間入りしました。
これ以上増えたら体が一つでは足りなくなりそうです。
知人とナムさんありがとう。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ではまた明日。
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