水は走らせて、遊ばせて、休ませる
久々に車で出かけた先に、広々とした黄金色の田んぼを見た。
稲穂が綺麗だ。とても好きな風景だ。
水は走らせて、遊ばせて、休ませるがいい
そんなようなこと、父が言ってた。
寒冷地域の棚田に、山の冷たい水をひいて作る米。水温を上げて稲が喜ぶ温度にするために、水路をくねらせ、遊ばせて温める。そしたら田んぼに引き込んで、休ませる。そしてまた、次の田んぼに走らせる。
稲と田んぼと水、それで夏が、丁度よく涼しくなる。田んぼが減ったり、機械化農業、効率化の都合で土地を整備するとしても、水路をうまく作らないと、温暖化が進むかもな。
…そんな事も言ってたなぁ。昭和の頃だ。
もう何十年も前の話だけど、思い出したよ。父とそんな話した日を。
信号待ちのカーラジオから、台風接近とか、豪雨の警報が流れてくる。
水、大暴れしてるじゃないの。
農作物の無事、災害がなく穏やかに過ぎて欲しいと願いつつ、アクセルを踏んだ。
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