私はまだ青くて、戦いを挑まれたら応戦してしまう。 絶対に負けたくないのだ。 私はよくそれを「アスリートだから」と言い訳する。 負けたくない。 地団駄踏みたいときもあるが、 「女はやはり感情的だ」と揶揄されかねないから 数を撃たないだけだ。 同じ土俵に立てないことを分かっているからこそ その下駄の不安定な部分を本気で狙って転ばそうと じっと機会を伺ってるだけだ。 ここぞという一撃を食らわすために 今は観察しているのだ。 稚拙な奴相手にバカな真似はしない。 頭脳で勝
「あーあ。結局ベッドから出なかったな。」 もう日曜の17時。 たくさん寝てたせいで体力だけは有り余っている。 「あ、映画。」 にわかにスマホを取り出し19時からの洋画を予約。 早めに家を出て新宿まで歩く。30分。 8cmの赤いヒール。 これからご飯を食べる人たちや それを待ち構えるキャッチをすいすい避けて 歌舞伎町にあるTOHOシネマズのゴジラに吸い込まれる。 暗闇の中、スクリーンの明るさをバチバチに浴びて 大迫力のスピーカー音で脳が刺激される。 映画が終わると
「いえいえ、女子力ではなくて生活力です。」 「いえいえ、女子力ではなくて清潔感です。」 「いえいえ、女子力ではなくて思いやりです。」 「いえいえ、女子力ではなくておしゃれです。」 「いえいえ、男らしいのではなく決断力です。」 「いえいえ、男らしいのではなく体力です。」 「いえいえ、男らしいのではなく頼れるのです。」 「いえいえ、男らしいのではなく我慢強いのです。」 「それ笑えないです〜いま令和ですよ。」 「よくそんなこと言いますね、炎上案件ですよ。」 ワタ