人にやさしく
して貰えないんだね
僕が言ってやる
でっかい声で言ってやる
そんな歌みたいに
私は、誰かに優しくして貰いたかったのだと気がついた。
今日、嬉しくて泣いてしまった。
朝からイライラし通しだった。
極め付けは、
私達母子が夕飯の時。
衝立のような壁一枚向こうで、野球を見ていた両親。
父が些細なことでカッとなっている様子。
母が小声でたしなめる。
いやだ、それじゃ、あの人にそっくり!!、
やめて、そっくりだわ、と。
随分イキイキと。
私への嫌味らしい。
うっわーーー
こんなつまらない、嫌味など言う人ではなかったのに。
その後、二階で。
私は娘に愚痴を言った。
早く二人暮らしがしたい、
いや、やっぱり一人暮らしがしたい、
人のお世話は嫌だと。
娘は、ちょっと待っててよと何か箱を持って来てニヤリとした。
誕生日には早いけど、と。
楽しいイラストが書かれた箱。
中には手紙。
いつもありがとう、レアもののプレゼントです。
手紙の下の薄紙には、
昔、下水のイベントで貰った汚水マンホールカードが置かれている。
おすいカード、って、こりゃ、レアだね。
さらに薄紙をめくると、
私の大好きな、いったんもめんと、ぬりかべの、小さな消しゴムがコロコロと出て来た。
そして、さらに薄紙の下に、何かのぞいている。
私が前に本屋で、欲しい!!と叫んだ
いったんもめんのメモが。
一人、書店に行って選んで来てくれたそうで。
思えば
娘の父親との離婚訴訟、損害賠償訴訟、その他沢山の調停、審判。
次は、転職先でも、旧態依然の何人かとギスギスバチバチ戦って。
(言いたいことを言った!勝った!と思ったら、その職場は閉鎖に。)
今は自分の両親と、ギスギス、バチバチ。
娘にも厳しく、愚痴まで言う毒母なのに。
嬉しいなあ
人に優しくして貰えて。
人に優しい娘がいて。
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