技術の授業で
トンカチを持参するように連絡があった。
昨日、娘が私の父に話すと、父が納戸から出して来たのは、黒光りのする、年季の入ったもの。
うっすら数字が彫ってあり、昭和二十◯年、と読める。
えええー!
高齢の父が小中学生の頃のもの?
トンカチの出自は不明らしい。
大雑把だけど、先回りして心配しがちな私。
人と違う物を持って行き、娘がからかわれたら可哀想にと、つい思う。
反面、こんな味のある大工道具、良いなあとも思う。
昔、勤務先で
木製の物の手直しなど、さっとこなせる女性がいた。
聞いてみると、ワーキングホリデーで住んだ国で、大工仕事のアシスタント経験があるそう。
最初は日本食レストランで働いたが、
大工で色んな家庭に行くのは楽しく、
時給も良く、
英語の上達にもなり、
要は楽しかったんだよね、と話してくれた。
彼女が現在、二足の草鞋で開いているお店も、彼女や仲間が手作りで手直しした古い素敵なお店。
憧れる。
味のある人。
とりあえず、黒光りをタオルに包んだ。
最近のは、こんな感じらしい。
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