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優しさ溢れる面白世界
ここ最近、ハマり始めた漫画家さんがいる。今回はその漫画家さんの作品を紹介していく。
若干ネタバレが含まれているので、ご注意下さい。
「うちのシンデレラがスパダリアニキすぎてビックリする」
少し前にXでバズって、ネットニュースにもなった伊達しのぶさんの「うちのシンデレラがスパダリアニキすぎてビックリする」(正式タイトル)
うちのシンデレラがスパダリすぎる話1/4 pic.twitter.com/qaG9VfiT19
— 伊達しのぶ (@date_shinobu) October 15, 2023
もしシンデレラがスパダリアニキだったら?という話だ。スパダリというのは、元々BL世界の用語だったらしいが、今は非オタでも、「理想的な彼氏や旦那」という意味で使うらしい。知らんけど。
童話「シンデレラ」といえば、原作は継母や義理の姉に虐められて、日々召使いのようにこきつかわれている哀れな娘の話である。
しかし、この作品のシンデレラは、義母や義理の姉に対して、若干引くほど完璧なまでに尽くして、「私は家族の幸せのためなら何でもするぜ」と力強く言い放つ。
思わず、惚れてまうやろと言いたくなるスパダリアニキっぷりである。
悪役であるはずの、義母や義理の姉もシンデレラのイケメンアニキっぷり (いや、娘だけどね?)に泣きながら、「アンタも、いや、アンタこそ幸せになるべきよ!」と舞踏会にシンデレラを連れていく超展開が待っている (魔法使いのおばあさんやカボチャの馬車は出番無し)
この作品は、Amazonで無料で落とせるので是非に。
童話シリーズはこの他にも、「赤ずきん」「三匹の子豚」「ヘンゼルとグレーテル」「人魚姫」があり、どれも現代風にコミカルにアレンジされていて面白い。
「オタクばあちゃん」
今日は、Kindle版で「オタクばあちゃん」を買った。
85才のおばあちゃんが、孫との会話がキッカケで、漫画のガチオタに目覚めてしまうというお話。
普段は上品で穏やかな普通のおばあちゃんなのに、好きな漫画の事になると人が変わったようにハイテンションに暴走して、周りからオタク界のレジェンドと呼ばれるようになる。
オタクの知識と心意気、そして年の功で、周りの人間を救っていく姿に死ぬほど笑いながら感動した。
「イケメン夫はゴリラ妻とプリティ娘を愛しすぎている」
現在、伊達さんは「イケメン夫はゴリラ妻とプリティ娘を愛しすぎている」という作品を連載している。
イケメンで元モデルの透は、高校の先輩である元柔道選手でゴリラマッチョな静香に熱烈な片思いをしていた (何百回もフラれているが諦めない) 周りの寄ってくる女を蹴散らしながら、静香への愛を貫いて、後に結婚した。
娘の桃にも異常なパパ愛を発揮して、妻の静香同様に愛し過ぎていた。
透の静香や桃にだけ見せる変態ストーカーっぷり、静香の無敵なイケメンっぷり、桃のませたツッコミなど、見どころが沢山ある。
優しさ溢れる面白世界
伊達しのぶさんの作品世界に共通するのは、とにかくぶっ飛んでいて、まるで質の良いコントか漫才を見ているかのような切れ味抜群のギャグが散りばめられている (ほんの稀に全編シリアスなのもあるけれど)
それでいて毒がなく、登場人物に真の悪人がいなくて、必ず最後は全員が仲良くハッピーになる。
ギャグ主体でありながら、シリアスな場面ではしっかり泣かせてくる。メリハリが非常に上手。
そして、どの作品も読み終わった時に心が温かくなる。
久々に、きちんと買い集めて何度でも読み返したいと思う漫画を見付けた。
伊達しのぶさんの漫画、とても面白いので是非お試しあれ。
最後に
自分に刺さる面白い物というのは、世間に散らばっているから、ピンポイントで見つけ出すには、運とタイミングが必要なのだろう。
この間のM-1準々決勝の「アイロンヘッド」も動画を観ようと試みなかったら永遠に存在を知らなかったかもしれない。
これからどれくらい生きられるか分からないが、貪欲に自分に刺さる物を見付けて悔いのないようにしていきたい。
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![春原美桜(miosuhara)](https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/i95512d5b9b0a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)