【旅行記】原付バイクで158キロ先の富士山を目指した話
前書き
今回はちゃんと写真がある過去旅行記。年月日も覚えている。一昨年、2021年9月8日。証拠が残っているのは素晴らしい。
↓前回の写真なし過去旅行記はこちら(宣伝失礼します)
私は、飛行機や電車の旅も好きだが、原動機付自転車(以下原付)で旅行をするのも好きだ。
これまで、様々な場所に原付のみで旅行した(驚かれるくらい長距離)まず、車でも電車でもなく、原付で移動するメリットとデメリットを挙げてみる。
メリット
ドアtoドアで、小回りが利く
ガソリン代が安くて(一回の給油で700円くらい)交通費が他の交通に比べて格段に安い
駐車場の心配がほぼいらない。自転車と同じ場所に置ける場合が多い(注:都市部の駅近ではない場所に限る)
思い立った時にすぐ停められる。
デメリット
高速道路に乗れない(原付二種でも無理)
法定速度30キロ(50ccの場合)なので、車や電車よりも時間が掛かる
暑い、寒い、雨風に弱い(身体が野ざらしだから)
事故ると車や電車よりも危険(身体が(以下略))
自転車よりは身体の負担が少ないが、長時間走っていれば疲れる(当たり前)
メリットよりもデメリットの方が多いので、お金がある人は車か電車にしましょう(オイ)
原付の長距離移動なんて、ドMの物好きがやる事です(マジで)
そもそも、原付自体、長距離走行を想定して作られていない。街乗りで自宅とスーパーを往復。それより距離を走っても、せいぜい近距離通勤だろう。芸人の出川さんの充電バイクの旅という番組が流行っているが、あれ始まったのが2014年らしいが、私はそのずっと前から、原チャリで旅してますから! 知り合いは、あの番組を観ると私を思い出すらしい。当然と言えば当然か。
前置きが長くなったけれど、やっと本題。
9/7 1日目
2年前はまだコロナ禍だったので、正直どうしようか迷ったが、基本、原付移動だし、一人旅だし。人と接触しないようにソーシャルディスタンスを気を付ければいいかと旅に出る事にした。
昔は、飛行機や電車の旅の方が多かったので、旅先で同じ一人旅の旅人と触れ合う事もたまにあったが、コロナ禍での旅、人と触れ合うどころか、避けなくてはならないというのは、寂しい限りだが仕方ない。
地元から原付で、ひたすら一般道を走っていく。前記したが、原付は高速には乗れない。今は、GoogleMAPでナビが付いているので、迷いづらいが(それでも迷う事あるけど) 昔は、ツーリングマップルという地図本を開きながら、目的地まで進んで行った。今思うと、良く無事に辿り着けたと不思議なくらい地図本を読みながらの旅は大変だった。
地元から河口湖近くの宿泊先まで、5時間半掛かった。さすがに158キロはしんどい。以前、伊豆下田まで(203キロ)原付で行った事あるが、あの時は平塚で1泊して、それから下田まで行った。でも、帰りは朝早く下田を出て、地元まで一直線だった。途中、ゲリラ豪雨のような雨に見舞われながら、カッパを着ていても、服もびしょ濡れだったので、途中、お店にも入れずに家に着いたのは夜の21時だった(地獄だった)
話が脱線しまくった。宿泊先に向かう途中で、名物の吉田うどん食べる。
食堂のようにおばちゃん達の活気があるうどん屋さんで、カレーがウリみたいだったので、カレーうどんを食べた。美味しかった。値段もリーズナブル。食べた名物料理の写真が残っていると、一気に旅行記らしくなる。やっぱり旅は景色とグルメ(私の場合、ほぼグルメだが)
宿泊先のホテルでは、コロナ厳戒態勢で、当然の如く、入る前に検温があったり、注意事項が沢山あったり、何よりもフロントの人の表情が少し強ばっていた。何で今、泊まりに来るの?くらいな態度(もちろん、口には出さないが) ご時世上こんな対応になるのも仕方ないし、申し訳ない気持ちに駆られて、大人しく部屋に向かって荷物を置いた。
到着時、既に夕方だったので、夕飯を食べる為に外出。ちょうど、その前の週の「バナナマンのせっかくグルメ」で紹介したお店がホテルの近くにあった。人を避ける為に早い時間に行ったので、人気店なので少し待ったが、他のグループが奥の個室?に通される中、私はカウンター席独占で食べる事が出来た(1人客が私だけ) 味もとても美味しー。(食レポは苦手) 見苦しい言い訳じゃないけれど、時間が経つと、「美味しかった」「普通」「不味かった」の印象しか残らないと思う。もし、今後直近の旅行記を書く機会があったら、具体的に食レポ出来るように頑張ります。
食べ終わった後、翌日の富士登山(と言っても、原付で五合目まで)の為に、コンビニで買い物。9月だけれど、もしかしたら山は寒いかもとの事で、カイロを手に取った。レジで店員のオバチャンが笑いを堪えた顔で、「何処に行かれるんですか?」と。いやいや、9月にカイロ置いてあるのはそっちなんだから、そんなに面白そうに聞かなくても! 私は急に恥ずかしくなり、神妙な面持ちで「明日、富士山に行くんです……」と答えると、オバチャンは笑顔で「あら、そうなんですね。お気を付けて!」って言ってくれた。いや、ここ富士山近くなんだから、私みたいな客もいるだろうに。登山客のようには、到底見えなかったからだろうか。まぁ、いいかと店を出る。ホテルに戻った後の記憶が残ってない。多分、コンビニで買ったビールでも呑んで寝たのだろう。
9/8 2日目
前日からそうだったが、天気はずっとどんよりと曇り。晴れていれば道中も富士山を拝めたんだろうが、全く見えず。朝早く、ホテルをチェックアウトして、いざ富士山へと向かう。
分かりづらいけれど、富士スバルラインの入口。ここから、五合目まで登っていく。入口から少し登った所で、検温チェックするテントがあった(写真撮れる訳なく) チェックしている方は地元の自治体の方達なのだろう、お疲れ様です。私の原付を見てニマニマ楽しそうに、「気を付けて行って来て下さいねー」と、周りの人も私の原付を珍しそうに見ながらニコニコと。とても、検温チェックする緊迫した現場とは思えなかった。オバサンがカゴ付き原付で富士山登るのが、珍しいんだろう(原付の旅ではいつもそんな感じ)
検温チェックも通り、登るぞーって思ったら、近くに女性の原付ライダーが!!! 私よりも少し若そうだ。私以外でもこんな事する人がいるんだ……。日光のいろは坂では、毎回、原付は私だけなのに。嬉しいような悔しいような複雑な気持ちに。
いろは坂よりは緩やかな坂を登っていく。空は相変わらずモヤッと曇っていて、視界が悪い。
三号目過ぎた辺りだろうか。急に明るくなって、視界が晴れた(ビックリした)
明るくなってきたのは、モヤっていた雲の更に上に来たからなのか? 良く分からないので、明るくなったラッキーくらいの感覚で、五合目を目指す。
五合目に着く頃には、こんな綺麗な青空。
いやーとうとう五合目まで来たんだ。富士山五合目は、はるか昔、子供の頃に家族旅行で来たんだった(もちろん、車) うっすらとしか記憶ないけれど。
お土産屋さんを回っていたら、富士山めろんぱんっていうのがあったので、早速食べてみた。焼き立てを待って食べたので、美味しい。お土産に持って帰りたかったけど、これ、多分焼き立てじゃないとダメだろうなと断念。
お土産屋さんの店内は、登山客が結構いた。私は登山する気は毛頭なかったので、グルグル店内回っただけ。
数年前に、職場仲間の子が富士登山にチャレンジしたが、それなりの訓練して行ったのにも関わらず、高山病で途中リタイアした話を聞いた。彼女は普段からエアロダンスをして、運動神経も良いので、そんな子でもリタイアするんだから、体力無しの運動音痴の私が登れる訳ないじゃん!と。無謀な事は決してしません。
気が済んだので、下山した。麓はまた雲が多くて、とうとう雲に隠れて最後まで下からは富士山を拝む事が出来なかった(残念)
自然には勝てないので、大人しく帰宅。途中、道の駅富士吉田に寄ったら、ゆるキャン△のグッズが沢山売ってた!
ゆるキャン△の主人公リンちゃんには、同じ女子原付乗りとして(年は全然違うが)シンパシーを感じている。私はソロキャンはしないが、原付で長距離走行をする事に関して「だけ」は、リンちゃんにも負けてはいない(勝ってもいないが)
これ付けて走ったら、注目度がめちゃくちゃアップ!!!(マジで)
この後にも1ヶ所、道の駅に寄ったんだが、トイレ済ませて、バイク置き場で乗ろうとしたら、隣のライダーの兄ちゃんが、こっち見てニコニコしている。こんな事、普段ほぼないので(若くもなく、美人ライダーでもないので) 多分、ゆるキャン△のファンの方で話したいんだろうなーと何となく勘づいたが、何も言わないから、そのまま乗って走り去った。何か言ってくれれば話したのに。余談だが、このゆるキャン△シールは後日盗難にあい、剥がされた。それだけ人気って事だが(許さん)
帰りはのんびり6時間強で、無事に帰宅。富士山は1度原付で行きたかったので、満足。お疲れ様でした、私。でも、さすがにもう二度と行けないだろうな(体力的に)
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
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