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ヒーリングネタライブ ~大宮ラクーンよしもと劇場~

以前、新宿のルミネtheよしもとでは何回か観た事があるが、地元近くの大宮ラクーンには行った事がなかった。

今回、初めて観に行く事にした。

理由としては、M-1準々決勝のワイルド枠に投票したアイロンヘッドのお2人を生で観てみたいというのと、M-1決勝の敗者復活戦突破で深い爪痕を残したシシガシラのお2人も観てみたいと思ったからだ。

かなり早く大宮に着いてしまい、ライブに先立ってラクーン内のサイゼリヤで時間潰しをする事にした。

サイゼリヤってこんなに安かったっけ???

久々過ぎて、一瞬、脳がバグった。今は原材料高騰と物価高なのに、何という企業努力だ。頭が下がる。

店内を良く見てみると、圧倒的に若者客が多い (そりゃそうか)

私の半分くらいしか人生歩んでいないお客さんばっかだぞ、オイ!

そんな事を世知辛く思いながら、ティラミスクラシコとドリンクバーを頼んだ。

20時20分になり劇場が開場になり、チケットを見せて席に着いた。

劇場内を見渡すと、30人くらい。3、4列分くらいしか席が埋まっていない。

あと、お客さんが1人男性を除いて全員女性だった。

お笑いファンって女性が多いの?

新宿のルミネtheよしもとは、そんな事なかったような気がする。これは、きっと今回出る演者さんのファン達ではないだろうか。知らんけど。

さて、ライブが始まったのだが、先に言っておくと、結果的には終始楽しく観れた。しかし、ちょっと辛辣な事も言いたくなった。お笑い初心者だけれど、どうしても言いたいので、そこら辺はサラッと読んで頂けると有難いです。

私はこの「ヒーリングネタライブ」というイベントタイトルを見た時に、どんな企画なのか全く想像出来なかった。漠然と癒し系のネタをやるのかな?とは思ったが。

演者はアイロンヘッド辻井さん、ナポリさん。トット多田さん、桑原さん。シシガシラ浜中さん、脇田さん。そして、元コマンダンテ安田さん改めファニーさんである。MCは辻井さんだった。

まず前半の内容は、癒されるようなエピソードトークを語ろうという事で、お題は「お休みに行った場所」と「一緒にいて癒される芸人」だった。つまり、平場トークである。

舞台の様子を見ると何かおかしい。どうやら演者の芸人さん達はこの企画の主旨をちゃんと伝えられていないようだった。

MCの辻井さんですら、恐らく簡単な概要しか伝えられていないように見えた。ヒーリングという事で芸人特有の「なんでやねん!」などのツッコミすら入れられないという事で、「おいおい、これどうするんだ」という不穏な空気が漂っていたが何とか前半は終わった。

引き続き後半のネタライブを「どのように行うか」を会議した (え?)

本番の最中に決めるの???

ちょっと、ムチャぶり過ぎない???

企画の主旨も演者に伝えずにぶっつけ本番っていうのはどうかと思う。最低限の打ち合わせすらなかったように見えた。それとも、こういう劇場の企画って、元々こういう感じなのだろうか。

そして、全員でヒーリングネタを与えられたお題を元に話し合っていた。前半以上に演者達は不安そうにザワついて不穏な空気のまま進んでいった。

そんな感じでも、さすがプロ集団というべきかネタの流れも決まってネタに入った。

まず、アイロンヘッドのネタで例のカフェネタをやっていた。しかし、癒しという事で、辻井さんとナポリさんの間でシシガシラの脇田さんが挟まって抱擁されていた。

これって癒しか???(ウケていたけど)

そして、シシガシラのネタに移り、お題が「ラブラブ 」だったので浜中さんと脇田さんが腕を組んで密着して、カップルのようにイチャイチャしながらハゲあるあるネタを言っていた。

これって癒しか???(ウケていたけど)

次にトット多田さんが、後ろで見守りながらヒーリング?曲を口ずさむ。

辻井さんは多田さんに背中を優しくさすられている。

そして、ファニーさんがチンパンジーに扮して登場。シシガシラとあるあるネタを繰り返すと、トット桑原さんが「あるある伯爵」に扮して登場。ファニーのチンパンジーとタイマンあるある対決に突入した。

正直、何を見せられてるんだと思った (ウケていたけど)

確かにちゃんと面白かったし私もウケていた。しかし、企画を何にも知らされていない演者達が終始戸惑っていて可哀想という気持ちも強かった。

つまり、これはまだ若い演者達の平場と即興のアドリブ力を鍛える為の企画なのか?

それにしても、「ヒーリング(癒し)」とお笑い(漫才・コント)の親和性は低かった。人を傷付けないネタも確かにあるが、基本、お笑いは多少のキツいツッコミ(ネガティブ・否定)ありきなので、どうしても無理があるんじゃないかと思った。試してみるというチャレンジとしての企画ならありかもしれないが。

途中、演者さん達が不安そうに「これは死人が何人か出る」ってボケていたが、それは打ち合わせ無しのアドリブ勝負なので、盛大に滑るかもしれないという不安な気持ちからだったのかもしれない。

それなら、申し訳ないが演者達が戸惑いながらやるのを可哀想とハラハラしながら観るよりも、普通通りにしっかり打ち合わせをしてネタやってもらって笑った方がお互いに癒されるような気がすると感じた (身も蓋もなくてすみません)

本当に色々辛辣に語ってしまったけれど、きっとこれは舞台上での芸のスキルを高めて成長する為に与えられた試練って事なんだろう。確かに皆さんポストしている通り、結束力は凄かったし貴重なネタが観れた。

私的には辻井さんの「ナポリ君!」が生で観れただけでも満足。

演者の皆様、本当にお疲れ様でした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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春原美桜(miosuhara)
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