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より良いお酒の飲み方
今回は、お酒を販売しているメーカーが消費者に向けて提唱している「お酒の呑み方」や「企業理念」の比較分析の話である。
テレビCMを観ていると、とにかくビールもしくは発泡酒のCMが多いと感じる。テレビのスポンサーに沢山なれるほど、飲料メーカーって儲かっているのだろうなとひねくれ者の私は邪推する。
そんな私もお酒の愛飲者であるので、飲料メーカーが儲かる事に関してはウエルカムである。ゲームもそうだけれど、メーカーが潤う事により、より良いコンテンツや進化した商品が作られればこれほど嬉しい事はない。
今回、この話を書こうと思ったキッカケは、この間、キリンさんの応募企画で記事を書いたのだけれど、その時に「スロードリンク」という言葉が提唱されていたのを知ったのが始まりだった。
更に、「THE MANZAI」のメインスポンサーであるアサヒさんが、「スマドリ」を提唱されていた。
これは、他のお酒を販売している大手飲料メーカーも同じようにお酒の呑み方を提唱しているのではないか?と調べてみた。
より良いお酒の飲み方
キリン
「はじめよう、スロードリンク」
ゆっくり語らい、時を味わう
キリンさんの提唱をまとめると、仲間と語らったり、美味しい食事を味わったり、程よい量のお酒をゆっくりと飲む事で、豊かな時間が得られる。
飲む「量」ではなく、流れる「時」に心を満たされる。
つまり、ひたすらお酒をガバガバ飲むより、飲んでいる時に仲間と語らったり、美味しい物を食べたり、ゆっくり飲む事で、酔いすぎる事もなく、良質な時間を楽しめると伝えたいのだろう。
お酒を盲目に飲みすぎると、良い時間どころか、体調を壊したり酷い事になるので、ゆっくり飲む事を推奨するのは良い事だと思う。
アサヒ
「スマートドリンキング」=スマドリ
多様性を認め合えるこれからの飲み方
アサヒさんの提唱をまとめると、人にはそれぞれ異なった体質や気分があり、それらに合わせた飲み方をしようという事。
お酒が弱い人や、体調が悪い人は、ノンアルコールや微アルコールでもいいし、逆に飲みたい人はそれ相応の度数のお酒を「一緒に」楽しむ。
お酒の強さは、本当に人それぞれで、強い人も弱い人も、飲み会でお互いに気を使う場面は多々ある。その遠慮をとっぱらって、自分の体質や好みにあったお酒を好きに飲もうというのを伝えたいのだと思う。
みんながそれを心掛けて楽しめれば、バランスの良い楽しい飲み方になるとは思う(1人でも酔い過ぎたり、逆にしらけたりすると難しいけれど)
サントリー
お酒はなによりも適量です
どうぞ、ほどほどの人生を
サントリーさんのストレート過ぎる提言は、1986年から掲げてきたらしい。
昔、「イッキ! イッキ!」と周りが煽りながらコールして飲む「イッキ飲み」が非常に流行った。「イッキ」が日本流行語大賞に選ばれたのは1985年である。その翌年からこの提唱が掲げられたという事は、「イッキ飲み」で急性アル中になる人が急増したりとか深刻な社会問題になったからだろう。
あと、ほどほどという言葉は今の世相にも適しているとは思う。
サッポロ
誰かの、いちばん番星であれ
カイタクしよう
最後のサッポロさんは、お酒の飲み方の提唱は見当たらなかったので、企業理念だが、消費者に対してお酒を楽しむ価値を見出してもらうために、「カイタク」しようという意味である。
人の生活が時代と共に移り変わる中で、どれだけ自分達が造るお酒が消費者に寄り添うことが出来るか。常に新しい価値を模索し続けるというサッポロさんの職人さんばりの心意気を感じる提唱だった。
最後に
各メーカーで共通しているのは、やはり飲み過ぎないでお酒を楽しんでねということだと思う。
「酒は飲んでも飲まれるな」という格言があるが、お酒を飲み過ぎて良い事なんてひとつも無い(断言)
ちょうど、忘年会やクリスマスのシーズンだが、お酒にも雰囲気にも飲まれずに、適量で楽しく飲みたいものである。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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