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私の文様


以前あやしもさんにお会いしたときに
あやしもさんの(お気に入りの)
文様は鱗なんだということを仰っていて、

そのときは
なるほどよくお似合いだと
感心した程度だったのですが、
「自分の文様」って確かに
あるなと思います。

※鱗紋については
  あやしもさんのこちらの記事を
  ご覧ください。


例えば色で言えば
私は三姉妹だったので
母がグループのアイドルよろしく
長姉は青、次姉は黄色、私は赤と
決めたことがありました。


私はその幼少期、
服もおもちゃもお下がりばかりで
新しいものなど買ってもらえた例がなく、


壊れている知育玩具の「ガラクタ」ばかりで
遊んでいた私は
それゆえに1人だけ
姉たちより群を抜いて
頭がよろしくないんだろうと
卑屈になっていましたが、

毎日読みきかせをしてもらって
壊れていない玩具で育った姉と、
読み聞かせどころか
勉強など一度も見てもらったことがなく
熱中できる部品の揃ったおもちゃさえ
何もない状態で育った私とでは
能力に差がつくのは
当然だと思っています。

卑屈になってしまいました😅
子どもの多い方、お気をつけ下さい。
そんな訳で第一子は
成績が良いんだと思います。


話は戻りますが、
それで私の色は当然貧乏くじの
気に入らないものが当たるんだろう、
そう思っていたのですが

そこはかねてよりお気に入りの
赤が私の色になったことで
安堵したことを覚えています。


母は呉服屋の娘で
着付や和裁など
着物に関する一通りのことは
出来ますので、
私たち3人の浴衣や着物は
母が仕立てたものでした。


身長の伸びが止まった頃
呼ばれて身体中を測られ
そうやって私の着物も幾つか
反物から仕立ててくれました。

母は私の着物を
よく赤で仕立てました。
そのうち
今でも着ている着物の中で
赤の麻の葉文様が2着、あります。

母は幼少期の頃から
よく私に麻の葉を着せました。

姉たちにもそうしたか、というと
そうではなく
別の縞などの文様を着せていました。


麻の葉文様には
子どもの健やかな成長や
魔除けの意味があるのですが、
私は幼少期にとても病弱だったために
験を担ぐ意味で着せていたのかも
しれません。

大人になってから
麻の葉文様を改めてじっくりと見た私は
その可愛らしさに
うっとりとしてしまいました。

麻の葉は、ヘンプつまり大麻の葉。

大麻なんていうと
麻薬を思い出しますが、
成長の早いヘンプは
食品、医薬品、化粧品、石鹸、
しめ縄、糸、ロープ、プラスチックなど
様々なものに使われます。

万能なんですね。

麻の葉文様を身につけていると
何となく心がウキウキして
楽しい気分で過ごせます。

禰󠄀豆子ちゃんが着ていることで
人気が出た麻の葉ですが、
こんなデザインなら自称26歳でも
着こなせます。


こうやって好きな文様を
自分のラッキーアイテムとして
身につけることって、
小さいことながら
毎日を楽しく過ごすのに
役に立っているな、と思います。


ちなみに伝統柄で言うと
チビのイメージは、雪輪。

この黄土色のような文様の輪郭が
雪輪紋です。

3歳の七五三の着物にあった
雪輪紋が
とてもよく似合っていたのです。 

また、赤ちゃんの頃に
使っていたバスタオルも
雪輪紋でした。

もちろん本人が他の文様を
気に入ったなら
強制するつもりはないけれど。


ダンナのイメージは、かまわぬ。

「鎌」「輪」「ぬ」で、かまわぬ。
面白いですね。

火も水も構わず身を捨てて弱きを助ける、
という意味があります。

画像はこちらのサイトより
拝借しました。↓


新婚の頃ダンナが
この文様の手ぬぐいを
よく使っていたのです。

そうやって
巷で伝統柄を見かけるたびに
誰かを思い出す。

鱗紋であやしもさんを。
雪輪紋でチビを。
かまわぬ紋でダンナを。

麻の葉を見かけたら
ご縁があるようで嬉しい。

これって素敵なことじゃ
ありませんか。

忙しい日々を生きていく中での
少しの知恵。
あなたも自分のお気に入りを
見つけてみませんか。

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みおいち@着物で日本語教師のワーママ
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