生クリスマスツリーを買った
12月も4日経ち、いいかげん店にクリスマスの飾りをしないといけないなと、一年前に仕舞い込んだ百均のクリスマスグッズを出してきた。
若い頃、というか、子どもたちがまだ小さい頃は、家でそれなりのクリスマスツリーを飾り付け、「MERY CHRISTMAS」なんて書かれたタペストリーを壁に貼り、子どもがサンタさんに宛てた手紙を必死に探し出してプレゼントを用意し……なんてことをやっていた。
子どもが成長していくにつれ、自分たちの世界で自分たちの友人や恋人とクリスマスを祝うようになり、クリスマス期間の自宅はすっかり飾り付けられなくなった。料理だけは、クリスマスっぽいものを並べたのは、食べてくれる家族が、とりあえずは一緒に生活していたからだ。
そうこうするうちに子どもたちは就職し、それぞれの赴任先へと行ってしまった。飾り付けだけではなく、料理も普段と変わらなくなった。
それでも料理の教室をやっているので、ケーキだったりパンだったり、クリスマスっぽいものを、レッスンで作るのは作る。自分では食べないけれど。そして、曲がりなりにもカフェをやっているので、毎年店内は、少しは飾る。
それで、少し遅くなってしまったが、今年も少しだけ飾った。
毎年、白い卓上のクリスマスツリーを飾るのだが、今年はいつも買っているお花のサブスクからのメールで流れてきた、生ゴールドクレストのツリーを購入した。
すごく悩んだのだ、これを買うとき。
60年近く生きていると、植物はどんどん成長する、ということを学ぶ。自宅の庭には、25年ほど前に「プププ」と吹き出した柿の種から成長した、大きな柿の木があるし、玄関前に植えていた金木犀は、屋根を越して始末に追えなくなったので、去年切り倒した。
ゴールドクレストも、放っておくとずいぶん大きくなる木である。最初は小さな可愛い鉢植えだが、ちゃんと世話したら(もしくは地面に植えたら)大きくなるに違いない。果たして、私はそれを世話できるだろうか?
1週間ほど悩んだのだが、基本楽天家なので「なんとかなるっしょ!」とポチったのだ。
今年のクリスマスは、この可愛い生ゴールドクレストツリーで、お客様をお出迎えいたします!