不思議ちゃんから、映画監督へ
肩書きというものは、便利であり厄介だ。
私、映画監督になったらしい。
なっているのには、薄々気づいていたけども。映画が完成して、映画祭で上映されて、ついにそれになったと言えるらしい。
最近「こちらは映画監督の〜」と紹介されることが増えて実感している。
日本だったらあまり見かけない肩書きであるので、そう紹介されることにかなり恐縮していたのだけど。
「映画監督(cineast,filmmaker)」という職業は、パリでは違和感なく通用するみたい。
私は映画制作で生計を立てているわけではない。
でも自分が何者であるかどうかは、自分が決めていいらしい。
なので映画を作ってます!って言うだけで映画監督ということになり、周りもそれをすんなり受け入れる。
パリはアーティストが当たり前に住んでいる街だ。
一方でこんなことも起きる。
私はよく「不思議ちゃん」という枠組みに入れられることがあった。
例えば、壁に何かが反射して丸い光が出現している。それを私が「かわいい丸が浮いている〜」と言ったとする。
今までは「へ〜変なの。不思議ちゃんだね〜」と、言われていたけど最近は「さすが映画監督の視点だね〜」と言われる。
私の中身は何も変わっていないのに、肩書きがついただけでどう見られるかが変わるらしい。
という可笑しな話。
映画監督になってはみたけれど、
今日も自分は自分として生きる。
⬇️短編映画『MONDAY』について
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