続・どうしてもゆるせない相手のゆるし方 / ゆるしの実験 5STEPS
今日はきのうのつづき。
ゆるしの実験 5STEPSはこちら。
STEP4 ほんとうのほんとうに欲しかったのはなに?
このステップでは、本当の願いを明確にする、という試みをします。
ちょっと考えてみてほしい。
ゆるせないと感じる相手が、わたしに(あなたに)しでかしたことを。その振る舞いを。その言葉を。うんうん、キツかったよね。つらかったよね。心がずたずたになったよね。そして、もしかしたら怖かったかもしれない。
だって、わたしがほしかったものとはちがったから。
わたしが望んでいたものではなかったから。
だとしたら、わたしたちが、ほんとうのほんとうに欲しかったものってなんだったんでしょう?もしその状況があなたの理想通りになるとしたら、思い描いていたキラキラしたワンシーンだったとしたら。
相手からいったいどんな言葉がほしかったんだろう。
相手からいったいどんなアクションがほしかったんだろう。
ほんとうにしてほしかったこと、言ってほしかった言葉ってなんだったんだろう?
ってね、それを明確にしてほしいのです。
さらにここで言いたいことは、
「明確にする」=「言葉にする(書く・話す)」
です。
頭の中にある状態の”なにか”は、単なる「印象」です。わたしがここ最近熱烈にみんなに勧めている『さみしい夜にはペンを持て』という本の中では、頭の中にあるものは「コトバミマンの泡」と表現されています(すてき!)。
言葉になっていない段階である限り、わたしたちって「自分がなにを思っていて、なにを感じていて、なにを願っていて、なにに失望したのか」が、自分でもわからない状態なのです。
だから、言葉にしてみてね、と思っています。
「ありがとう」って、言ってほしかったな、とか。
いやいやせめて、最低限の返信メールだけでもあったらよかったな、とか。
一切なにもないならないでいいけど、だったらなんで近づいてきたり、リクエストをしたりしたのだろう?とか。
すると、そこから見えてくるものがありますよね。
そうか、わたしにとってはすでに相手は「だいじにしたいひと」という範疇に入っていたのに、相手にとってはそうでなかったことに、ショックを受けているんだ。
好きになっていたからなんだな。
もういい歳をした大人なのに、こんなことで傷ついている自分にもちょっと「やだな、ナイーブすぎる」って思っているんだな。
だからといって「もう、この手の雰囲気で近づいてくるひとなんて、信じない!」って、新しい鎧を身につけるのもちがうしな。「そういうひとっているいる~」ってわけ知り顔で大人ぶるのもちがうしな。
あーあ、なんだか残念だったな。くらいの感覚でゆっくり終えていくのがよさそう。
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と、ここらへんまで来られると、やけに客観視している自分がちょっとおもしろく思えてくる段階です。でも、残念なままで終わらせちゃうのも、なんかくやしい!
わたしは、わたしの願いがわかったのなら、その願いは「だれか」に叶えてもらうのではなく、「わたし自身」によって叶えてあげたいと思うのです。
そのために、次のステップに進みましょう。
STEP5 ほんとうの願いを叶えちゃおうぜ
しあわせになるのってむずい、と感じているひとの多くは勘違いをしている。とわたしは思います。その勘違いとは、
だれかが(or 外側のなにかが)、自分の望むようななにかを与えてくれない限り、自分はしあわせになれない!
という勘違いです。
わたしたちが欲しいものは、安心感であったりときめきであったり、躍動感であったり自己重要感であったりとさまざまですが、その感情体験自体は、自分で自分に与えることができちゃう。
このステップ5では、前のステップ4であぶり出された「明確になった本当の願い」を、自分に与えてしまおうぜ、今すぐに!という試みです。
使うのは、いわば「一人芝居」みたいなもの。「ごっごあそび」でもいいし、「ひとりサイコドラマ」でもいい。ロールプレイングにつきあってくれるバディがいるようだったら、ロープレしてもいい。
目を閉じて、リラックスして、心の中で、遊び感覚全開で、その「心からの願いが叶っているワンシーン」を、やってみて繰り広げてみて、からだ全部で体感するのです。
そうそう、こういってほしかったんだ。
そうそう、こんなふうにしてほしかったんだ。
うんうん、そうそう、これこれ。
ああ、よかったあ。嬉しい。ほっとしたな、安心したな。
わたしたちの心には不思議な領域があって、その領域の中で荒れ狂う飢餓感というものをどうしても外側に求めてしまいがちですが、ひとたびこんなふうに、静かに目を閉じて、自分自身にそっとほしかった言葉をささやいてあげることで、感じたかった感情を擬似的にでも感じさせてあげることで、その領域に、自らそっと触れることができる。
そうして、そっと目を開けた瞬間から、もう、飢餓感と欠乏感の嵐のほとんどはおさまっていたりするんです。これも、やってみたらわかることではあるんだけれども。
わたしも今、やってみたです(やってなかったんかい)。
うん、なんかね、やっぱりちがうなあって思います。世界線が変わる感覚。
LAST Congratulations!!
というわけで、まとめに入るよー!
ハイ、たいへんよくできました。これを読んでくださったみなさま全員、花マル!もうここまででかんぺきです。かんぺきなるゆるしマスター。この場で「さめみお流 ゆるしマスター認定」を与えます 笑。
だってこのステップで、これ以上ないってくらい自分のために自分と向き合ったんですもの。そして限りなく自分に優しくしてあげたんですもの。
そんなあなたのこれからは、良いことばっかり。無敵です。よっ、ムテキング!
だって、なにをしてきたか見たらびっくりするよ。
STEP1で、全肯定の自己受容 ができていて。
STEP2で、感情をそのまま味わって、手放せていて。
STEP3で、最強のバディである未来の自分とつながっていて。
STEP4で、ほんとうの願いがわかっちゃって(自己認識!)。
STEP5で、その願いを、心身を取り巻く情報空間にセットできちゃっている(じつは現実化)。
たぶんこれだけで、スピとか引き寄せとか自己啓発系30冊分くらいのフルコースになっているはずなので、めっちゃ楽しくお得に実験しちゃったんじゃないかなー?ってわたしは思っています。
そして、問題が問題じゃなくなるって、つまりはこういうこと。
わたしに、あることが起こって、傷ついて。
自分に「ゆるし」を体験させてあげたいぞ!って積極的に思ったわけだよね。そうしたら、それをわたしはどうしても構造化して、言語化せずにはいられない。
そして構造化して言語化してみたからこそ、こうしてnoteでシェアができていて。
おー、やなことあってよかったじゃん!
人生に起こることってマジでぜんぶ経験なんだな。しかもわたしは「書く」っていう趣味があるから、どちらかというと人生で起こることはぜんぶ”ネタ”って感じなんだな。
ネタにするという視点こそが、メタ認知ということなんだな。
なんて、前後編にわけて実に1万字くらいのアウトプットになりましたとさ。めでたしめでたし。なのです。
なので、Congratulations!!おめでとう。
なにがあったとしても、あなたはあなたのことをまたひとつ、知ることができてよかったね。ほんとうに欲しいもの、味わいたい感情がわかってよかったね。
それを指針にしながら、ますます自分らしい人生へと舵を取っていこうね。
そんな、なんでもない日おめでとう!の一日を。
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