009.困ったちゃんは世界からは消えないけど、「あなたの世界」からは消せばいいんじゃない? 衝撃の”だんなDEATH NOTE”考
年末年始、わたしと夫は近年まれにみる冷戦状態だった。とある出来事をきっかけにわたしは激怒して、激怒したわたしに対して彼は完全無視という、まさに冷戦という言葉がぴったりの状態だった。
しかも、年末年始だもの。今年は9連休もあって、そんなときに史上最悪に険悪だったモノだからとっても精神が疲弊した。もう、ここはわたしのプライベートゾーン......じゃねえな(じゃねーよ 笑)、なんだあれだ、聖域なのでばか正直に書いてしまうけれど、本気で「いなくなればいいのに。消えてしまえばいいのに」と心から願っていた(そのくらいわたしの精神状態がヤバかった)。
毎日「いなくなりますように」と真剣に祈って....いや、呪って、か?...まあとにかく、そんな風にしていたわたしの目の前に、とあるサイトが現れた。
その名も「だんなDEATH NOTE」。
知ってる?なんかもうわたし、怖すぎてリンクも貼れないのだけど(笑)。
これって、橘玲著『専業主婦は2億円損をする』の中に出てきた情報で、彼いわくGoogleの検索窓に「夫」と打つと、すかさず「夫 死んでほしい」という検索ワード候補が出てくるらしく、それを打つとたどり着くサイトが”だんなDEATH NOTE”なのである。
漫画のデスノートさながら、そこには日々夫の存在を呪い、彼の死を切に願う妻たちの魂の叫びが綴られていて「おおおぉ....」と、よくわからない感嘆詞とともに、試しに何日間か読んでみたの。
うろ覚えなんだけど、苦しんでいるであろう妻たちの年末年始は地獄のようで、罵詈雑言、阿鼻叫喚の様相を呈しているかと思えば、夫の味噌汁にライトな体に悪そうなものを混入したりとか、うわー犯罪じゃんスか〜やべーっすよ〜と読んでいるこちらがおろおろしちゃいそうなものもあって、なんだか読んでいるうちに妻も夫もみんなまとめて不憫になってきてしまった。ついでに具合も悪くなったので、もう読むのをやめたんだけど(そしてその後、別の方法でわたしは夫とは和解したのだけど、あーこの和解方法もクッソ面白いからおすすめなんだけど、また今度ね)。
で、この”だんなDEATH NOTE”から察するに、妻たちは何に苦しんでいたかというと、大きく3つあって、
・モラハラ(含むDV)
・不機嫌
・家事を一切しない
という夫の特徴による精神的・肉体的苦痛、のようだった。このどれかだったり、これら全部だったり。もうひとつの特徴としては、
・彼らは生活費の稼ぎ手である
らしかった。つまり、妻側は収入がないもしくは、パート的なポジション。それに対して夫たちはどうやらデカイ顔をしているらしい。
ま、それはさておき、その”だんなDEATH NOTE”の世界では、彼女もしくは彼女と子どもたちの生活(お金)のために、死んでほしいくらいの困ったちゃんである夫を許容するしかない......という、あきらめのムードがただよっていたんだよね。
わたしも「そうそう、そうよね。もうあきらめるしかないの。この日々は変わらない。だからせめて夫の味噌汁にぞうきんのしぼり汁を入れよう....(これマジだからね!書いてあったもん!やめてあげて死んじゃう 笑)」って思えたら、せっせとこのデスノートに書き込むのだろうけれど、
待て待て待てーーーーーい!!!てえーーーい!!!
ってなったよね。夫が死ぬことでしか自分が自由で幸せになれないという前提よ、ちょっと待ってくれ、と。嘘でしょ?と。
そりゃ、世界中のすべてのモラハラ男性たちをどうこうしましょう、という問題提起だったら個人で取り組むというよりは人類で考えていくモノだと思う。でも、あなたの世界からあなたにモラハラする、あなたを苦しめるやつを消す(リアルな死ではなくて、退散させるという意味)。ということは、いろんな事情があるから一朝一夕にはできなくても、でもでも、ぜったい可能だよ。断定できる。
「不機嫌な夫の顔色をうかがって生きるということが、どれほど自分の魂を傷つけ、自分の尊厳を貶めているか、わかりますか?」
ほんとうに、わかってますか?
と、わたしは以前とあるメンター的な人に言われたことがあります。その問いかけを受けたとき、涙が止まらなかった。夫の顔色を見て、先回りして自分と子どもたちの安全に配慮する、という生活は、わたしにとって理解できない未知ではなく、既知だよ。だからこそ、変えられることを知ってる。
生活(お金)のために、自分の尊厳を傷つけつづけることをやめて、そんなのどうだっていい、どうにだって生きてやる、わたしは世界でいちばん大切な”わたし”だけを幸せに、この世界を生きるんだ、と。
わたしにはわたしさえいればいい。
他にはだれもなにもいらない。
という真実を、心の底から知っている人に対して、だれもモラハラなんてできないし、その人生に必要な物資は必ずもたらされる、わけなのだし。
そんなダセェ男と生きてかなきゃいけないほど、どうでもいい女性なんてこの世には存在しないわけだし。と、ふつふつと思った年末年始の思い出でした。
しかし今となっては年末年始の9連休に家族密集なんてかわいいモノでしたね。我が家も、夫もわたしも在宅勤務で子どもたちは休校という、あれ?このシチュエーション定年後くらいの想定だったんだけど(笑)という人生のフェイズの強制リセットがきているので、バランス見ていこうと思ってます。
人生における強制リセット=2次プロセス のことを書いた記事はこちら。
ここまで書いてきて、”だんなDEATH NOTE”が壮大な冗談なんじゃないか、という気持ちも若干否めない。冗談だったらいいんだけど。PEACE OF I.