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会社員はつらいよ ep8【妊婦はつらい】編
これは私の辛かった会社員時代の話である。
辛い、苦しい、ネガティブな感情に蓋をし続けていたあの頃。
これからはそんなふうには生きないぞという決意のためにこれを書く。
🌈 入社9年目の頃の話
▶️ 待望の妊娠
入社9年目の時、私は待望の赤ちゃんを授かることができた。
職場では、妊婦さんという存在は珍しかった。割と女性も多い職場なのだけど、同じ部署で育休を取って復職した人はまだ1人しかいなかった。私より少し上の世代の人は結婚・妊娠を期に辞める人も多かった。
まだ10年ほど前の話だけど、この頃から、育休後に復職する女性が増えてきたように思う。
私は子供ができたことが単純に嬉しかったのだけど、
「仕事を休める!」
という喜びも大きかった。
▶️ つわりが辛い
妊娠が発覚してすぐにつわりが始まった。結構ひどくて、ほとんど食事が取れなかった。家で炊いたご飯とか、家で沸かしたお茶が気持ち悪かった。
コンビニのおにぎりならなんとか食べられたのでそれで食いつないだ。
それまで、コンビニのおにぎり嫌いだったのに。
仕事中も基本的にずっと気持ち悪くて、会社のトイレで何度も吐いた。
通勤時間も地獄だった。満員電車で目の前に汗だくのおじさんが居たときはもう吐いてしまうかと思った。汗だくのおじさんなら写真とか映像だけで吐けたと思う。w
妊娠したことを上司には報告したものの、まだ初期だから他の同僚には話せないし、普段通りに仕事をしなくてはいけない状況ってしんどすぎる。
もう、つわりが辛い人は気軽に、理由を公言しなくても休めようにしたらいいのに。
▶️ 切迫早産で休職へ
つわりが落ち着いて、妊娠中期に入ったころ、切迫早産になってしまった。しかも、絶対安静を指示されたので、診断書を書いてもらい、会社を休むことになった。
そのまま産休に入ったので、結果的に3ヶ月ほど産休が前倒しになったような感じだった。急に休むことになって、会社に迷惑をかけてしまったという罪悪感が強かった。
ただ、それ以上にお腹の子を守らなきゃというプレッシャーがあった。
▶️ 今振り返って思うこと
私はどうしても子供が欲しかった。できれば3人。そして楽しい家庭を作りたかった。でも、仕事も続けたかった。私の母は専業主婦だったのだけど、私は子供を育てながら仕事をしているお母さんに憧れていた。だから、子供を産んで、育児も仕事も頑張るお母さんになりたかった。
なぜ、そう思ったか。おそらく世間からの刷り込み(女性も仕事を続けよう!みたいな社会の雰囲気)や、両親や夫に対して、頑張っている子と思われたいという見栄があった。
しかしその一方で、「これ以上仕事を続けていくのは辛い」という本心もあった。昇進もできなくて、仕事ができない自分が恥ずかしかった。成果が出せず、会社に貢献できていない自分が存在してはいけないような気がしていた。
だけど、子供がいたら、短時間勤務なら、「できなくても仕方ないよね」と思ってもらえる気がした。それなら私もまだこの会社に存在しててもいいと自分を納得させることができた。
自分の心に嘘をついて、辛いけど仕事を続けるため、そのための妊娠、そのための子供でもあったのだ。
(ごめんね。子供たち。そんな気持ちで産んでごめん。でも子供たちが大好きなのは本当だからね。)
次回、【育休からの復職後】のお話へ続く