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南極へ行った猫たけしのアクリルキーホルダー

 先日、訪問先の利用者さんから猫のアクリルキーホルダーをいただいた。
 私が猫を飼っているのでくれたんだな、服を着て寝ている猫のキーホルダー、かわいいな、くらいに思ってありがたくいただいたのだが、帰ってからよく見ると、この猫は『南極へ行った猫・たけし』だったのである。


防寒服を着た猫・たけしのアクリルキーホルダー
袋裏の説明文。フェリシモ猫部が企画したみたい



 たけしは、1956年の第一次南極観測船、宗谷に乗って南極に行った猫なのだ。
 たけしは珍しいオスの三毛猫で、船旅の安全のお守りとして船に乗せられたという。
 たけしについては、エトさんの下記記事に詳しく記されていますので紹介させて下さい。

 こちらの記事内にあるリンク記事の中に、キーホルダーと同じ服を着ているたけしが船の甲板でお昼寝している写真があった。
 南極観測隊というと犬のタロとジロが有名だが、猫も行っていたのだ。ただ、犬はソリを引いたり働く役目があったが、猫のたけしは観測隊員の癒し担当で、マスコット的な存在。皆に可愛がられて楽しく過ごしていたようだ。

 たけしにはきっと、南極で過ごした日々がかけがえのない楽しい毎日だったんじゃないかと想像する。というのも、無事日本に連れて帰られたたけしは隊員のお家で飼われたものの、一週間でいなくなってしまったらしいから。
 きっとたけしは、あの楽しかった南極に戻りたくて、探しに行ったんじゃないのかなあ。
南極へ帰ろうとしたんだと思う。
 南極で過ごすという貴重な体験をしたたけし。そんな思い出を心に持てて、たけしは幸せだったんじゃないかなと勝手に思っている。

 それにしても、私も昔、南極隊員で犬係だった北村泰一さんの本を読んだことがあり、南極の昭和基地の話にはグッときてしまうのだが、そんな私のツボを心得ているかのような利用者さんのプレゼントであった。下さる時には何も仰らなかったが、確信犯である!
 次回の訪問時には、改めて御礼を申し上げたいと思います。






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