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きつねうどんを「しのだ」と呼ぶ話

 今日、ヘルパー先の利用者さんとの話で、大阪できつねうどんを「しのだ」と呼ぶ事があると聞いた。私はその事を初めて聞いたので、詳しく教えて頂くと、大阪の和泉市のあたりに信太 しのだという地区があり、そこにあるお稲荷さんにちなんで、油揚げの乗ったうどんを「しのだ」というらしい。

 お稲荷さん=きつね=油揚げ

 この由来もなぜだかよく知らない私。調べてみようとしたら、下記noteの記事が上がってきたのでご紹介させていただく事にする。
 京都で御朱印帳などを作っておられる会社の記事である。

 この記事によると、なんと!油揚げはネズミの油揚げの替わりだったなんて!おそろしや~💧 
 でも、きつねにしたら、ネズミの油揚げはおいしかったのだろうなあ 🦊🍴🐭
 仏教で殺生はよくないからという人間の都合で、急におそなえが精進仕様になって、きつねはどう思ったのかが気になる。時代の流れ、しゃあないなと汲んでくれたのだろうか。
 お稲荷さんは商売の神様だから、そのへんは「あんじょう」してくれる柔軟性がありそうである。
 それから、信太にいたきつねが、あの安倍晴明の母親だった?というお話も面白い。
 信太山には旧遊廓があったみたいだから、そこの美しい芸妓さんをきつねに例えた話のような気もする。
 それともやはりきつねの霊力を受け継いで、陰陽師になったのか…実際はどうだったんでしょうか。(※下記に追記あり)

 ところで、関西で「きつね」といえば油揚げの乗ったうどんのことである。
 では、「たぬき」は?
 油揚げの乗ったそばである。
 これは関東だと、「きつねそば」になるからややこしい。関東のたぬきそばは、天かすの乗ったそばである。
 関西では天かすの乗ったうどん・そばは「はいからうどん・そば」と言う。
 私はうどんは関西のお出汁のきいた薄味のつゆが好みだけど、おそばは関東のお醤油で真っ黒のおつゆも捨てがたいな、と思う。特に天ぷらや天かすの乗ったそばは、関東風も"おつ"である。たまに食べたいけど、関西には関東風たぬきそばはなかなか見当たらないんだよなあ。

<追記>
信太エリアには、信太森神社という神社があり、葛の葉稲荷とも呼ばれている。
これが利用者さんの言っていたお稲荷さんのようだ。
葛の葉稲荷は、「葛の葉伝説」ゆかりの地として有名で、この「葛の葉伝説」というのが、平安時代の陰陽師として知られる安倍晴明が信太の森の白狐(葛の葉姫)を母として生まれたということにちなむ伝説らしい。
葛の葉稲荷の境内にある楠の巨木、「千枝の楠」(市指定天然記念物)は、白狐が姿を隠したという伝説をもつ。
また、白狐が葛の葉姫に変化したとき姿を映したという姿見の井戸や、狐が化かしたと伝えられる白狐石などがある。
(和泉市ホームページより抜粋しました)

信太 しのだのキツネ~お稲荷さん~油揚げ~きつねうどん~しのだ、という連想が面白いですね。




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