「オッペンハイマー」を見たい気持ち
先月21日にアメリカで同時公開されたという映画2本。一つは『バービー』と、もう一つは『オッペンハイマー』。原子力爆弾を作った人の物語らしい。これが全米興行1位と2位とか。
(7月末の集計)
原爆のキノコ雲を頭にコラージュしたバービー役の女性を #バーベンハイマー と名付けてネットミーム(ネタ画像)にした話題が先行していたので、私もすっかり警戒して、アメリカは未だに原爆は正義だ、みたいな映画を作ったんだろうかと早とちりしてしまったが、どうやらそうではないらしい。
興行側の都合で、この2作品が同時上映されることから、視聴者が悪ノリで流したツイート(今はXか。。)に、配給会社も喜んで乗っかったというアホアホ💨エピソードらしいです。(アメリカらしいわ…)
さすがに日本の興行会社が異議をとなえて、会社も謝罪したらしいけど、時期的なものもあるし、本当にアメリカって、そんな意識なんだ、ってそこはかなり悔しいね💢‼️
ただ、映画自体には私はかなり興味を持ちました。たまたまだけど、今朝アップした記事に書いた加害者側の事情にクローズアップしている内容だからです。
監督は『ダークナイト』のクリストファー・ノーランだというし、原子爆弾の実験場爆発シーンはCGじゃないので、ド迫力!らしいですよ。怖いけど。((( ;゚Д゚)))
この映画の主人公であるロバート・オッペンハイマーは、「原爆の父」と呼ばれる原爆の開発に直接携わった人で、開発チームに加わるところから、実際に原爆を作り出して、それが広島と長崎に落とされた現実にショックを受け、戦後は水素爆弾の開発に反対をとなえたために、反逆者のレッテルを貼られることになった人物らしい。
科学者としての純粋な探求心から、作り出したものが人々を苦しめる結果になり、利用された挙げ句、裏切り者扱いされる…
人間がこの世ルールに翻弄される姿を描いているのではないか。見たいです。
ただ、今現在は日本での興行は未定とのこと。それは無理もない。でも、監督はやはり狙ってこの時期に上映してると思うぞ。
映画の中で、広島と長崎について具体的に映像で表現していない事を残念がる日本のレビューも見たけど、私は入れなくてよかったと思う。
監督が言いたいのはそこじゃないと思うから。もし、それを入れてしまったら、映画の意味合いが全く変わってしまうと思う。
まだ見てないけど、多分この映画が伝えたいのは、一人の原爆に関わった人間の心に迫ることなんじゃないかな。
日本で公開されるかどうかは今はわからないけれど、私は見てみたいです。
広島や長崎の人の中には、つらい気持ちになる人もいるかもしれないと思うと躊躇してしまう気持ちもあるんですが…
原爆を落としたアメリカ人の側から見た、経験した、景色を見ることで、日本人の私が感じられるものも、きっとあると思うのです。
どんな形になるのかはわかりませんが、日本での公開を期待したいです。