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ポーランド口承文学 ~悪魔からのソーセージとカシャンカ~



 日本全国に広がる狐の民話になんだかそっくりな話を見つけてしましました。この話はポーランド東部で1960年に採収されています。

 それでは はじまり はじまり~



 あるところに、夜な夜な客を乗せて走っている御者がいたのさ。

 あれは冬のことだった。

 御者は家にいたんだが、こんな、ほれ、こんな帽子をかぶって、マントを羽織った男たちが二人、夜更けに馬車を出してくれとやってきた。

 御者は言ったのさ。

 「いや、もうちょっと遅すぎるで。もう馬はださんよ、こんな時間、わしでも怖いわ」

 「行くぞ、行くぞ。すぐそこだ。運んでくれよ」

 そうして馬車に乗り込んだ。

 乗り込まれたら、馬を出すしかないんでな?

 そんでな、この2人組は御者にソーセージやらカシャンカを食べるよう勧めるんだよ。御者はとりあえず、座席の横にこの勧められたものをおいといたんだ。

 「帰りは駅までおくってやっからよ。駅は遠いんさ」


 すでに夜はふけこんでたもんでな、道の途中で一番鶏が鳴いたのさ。

 そしたらだ、突然、この男二人がいなくなっちまったのさ!

 まるで雪が解けたみたいに消えちまったんだ。

 

 そして御者が家に戻りさっきのソーセージやカシャンカを取り出すと、それは糞だったんだとさ。

おしまい



 なんだか、おちが日本の狐に化かされる話と同じで、訳していて『へ?!』と止まってしまった私。人間の考える話って国を超えて似通っているのか、それともどこかのオリジナルがあるのでしょうかね。

 カシャンカは日本ではブラッド・ソーセージとして流通していますかね?日本でこれ、売れるのかなぁ。豚の血を混ぜたソーセージです。
 私はこれ、食べれないのです。何度か試してみましたが、どうしても飲み込めない・・・。
 ただ、こちらの人、好きですね~。これを食べない人、ベジタリアンといわれる方を除けば、私はいまだかつてまだ見たことがないです。


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