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民話で独りコラム ~歴史と民話の二次創作~

 ここしばらく、仕事に私生活に息つく暇なく忙しい日々が続いておりましたが、昨日の銀婚式の宴が終わりましてようやく、ホッとしているところです。

 ポーランドの宴といえば、踊りの時間(盆踊りのような独り踊りではなく、男女ペアで踊るのが基本)が入るのが基本なのですが、客の平均年齢も高いし足腰悪い叔母さま方もいるし妊娠中の親戚もいたりしたので、知り合いの博物館館長にお願いして、家人の祖先の記録をたどってもらい歴史の話をしてもらうことに。

 昔はポーランドでは自分の祖先は貴族なんじゃないかという期待を込めて先祖の事を調べるのが流行っていたそうですが、最近はただただ、自分の家族の歴史を知りたいという人が増えたらしく、教会の記録書を掘り返す人が増えているそうです。
 というのも、ポーランドは国が残した記録より、教会が残した記録のほうがはるかに保存がよく遥か昔までさかのぼれるからです。

 宴の招待客は8割は親戚、2割が友人で多くの親戚が真剣に聞き入っておりました。そもそも、家人の親戚を全員呼ぶと(私の親戚が皆無でも)とてつもない数になるので、ある程度付き合いの頻度が高い親戚に限り、年齢も15歳以上としたので、人数的には50人弱となりましたが下は15歳から上は85歳が「ほぉ」「へぇ」と聞き入っておりました。
 15歳の子が自分の家族や先祖の歴史に興味があるのは、いいことだなぁ、と思うんです。昔があって、今がある。先祖様がいてくれて、自分がいる。理由があって家族と縁を切ることになっても、それなら自分の住む場所、属するところの歴史を知ろうとすれば愛着もわき、そこにいる自分への自己評価も自ずとあがり幸福度が上がるんじゃないかなぁ、とぼんやり考えております。

 ということで、私も折角ですので日本の着物の歴史と着物の講義をやりました。自分は黒留袖を着て、娘には振袖を着せたのでシャッターの音が凄かった・・・。フラッシュもガンガンたいてくれておかげで、私は最後のほうは目がちかちかしておりました。
 これを機会に、日本の文化にもっと興味を持ってくれるポーランド人がもっと増えてくれたら本望ですね。アニメは若い世代を中心に広く知れ渡っているので、これに続いて日本の歴史や民話ももっと知ってもらえたらなぁ、なんて欲張りなことを考えています。

 さて、民話と言えば先日noteで繋がっている彩夏さんから、こちらで紹介しているポーランドの民話を発展させたお話を創作していただいたとご連絡を頂きました。

これが元の話。

 こちらが彩夏さんが創られたお話です。

 こちらのお話、とても綺麗なんですよ。
 原作がエグいので、どうなるものかと思いきや、驚きの幻想美。

 これ、このnote管理者としてはとても嬉しいご連絡です。
 民話は人に語り継がれて、なんぼ。
 彩夏さんがポーランドの民話を元に創作された、と一筆入れてくれているおかげで、他の人にもポーランド民話の存在が知れ渡るので、原作を記名していただけたら二次創作大歓迎です。
 彩夏さん、ありがとうございました!


では次回はお約束どおり、ババ・ヤガの解体・・・じゃなくてお話を予定しております。今しばらく、お待ちくださいませ~!

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