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民話的スポット紹介

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民話的スポットを紹介していく記事の置き場。 順次追加中。
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#SF

ネコのいる宿屋

ゴールデンウィークに入ってすぐに新幹線に乗った。 姫路駅で急行に乗り換えて終点まで。そこからバスに乗る。たどり着いたのは山陰地方の山間にある温泉地。日本有数のラドン泉として有名な所である。 「三日目の朝を迎える頃には、訪れた人が皆元気になっている」 この温泉には、そんないわれがあるらしい。 ここに数年前から通っている湯治宿がある。むかしながらの自炊宿で、個人的にはものすごく居心地がいい。滞在中は、とにかく放って置かれる。だから自分で勝手に料理して(各部屋は台所付き。調理器

地下にあるのに『スカイ』というプレスリーまみれのレトロ喫茶のランチが最高 【豊島区巣鴨】

この記事はタイトルそのまま。巣鴨の『スカイ』という喫茶店のランチがとてもよい、という内容だ。 店の場所はJR巣鴨駅近く。地蔵通商店街の入り口あたり。 地蔵通りに面したビルの入り口から、いきなり階段を降りる。この店は地下一階にある。しかしながら店名は『スカイ』なのだ。逆説的なネーミングが光っている。 「地下にずっといるとね、やっぱり空に憧れるもので……」 なんて遠くの方を、それこそ空を見るような目をして、その疑問に答える店長。それをタウン誌かなにかのインタビューで見たよ

小淵山観音院の円空仏祭、宝珠花神社・水角神社の富士塚(埼玉県春日部市)【補遺】

前回【後編】からの続き。 今回最後の紹介となるスポットは、水角神社。 江戸川沿いで千葉県に隣接した庄和町から、4号バイパスで東京方面に引き返した先にある。 このエリアまで来ると、さきほどからハナコが言う通り「田舎っていうよりは殺伐として、なにもないっていうか荒涼とした……まさに荒野」という風景になってくる。悔しくもあるが、それは事実。そして荒野地帯に入ってきたということはつまり、我が地元が近づいてきたのだ。 我が故郷は、荒野行動もしくはPUBGの世界なりき春日部もなかな