ちいちゃん
わたしにはもうひとり、妹がいます。
わたしにとって、はじめての兄弟でした。わたしは3歳のときに、ようやくお姉ちゃんになりました。
お正月の初詣でも、七夕でも、クリスマスにはサンタさんにもお願いした、待ちに待ったお姉ちゃんになったのです。
その喜びは、今でもぼんやり記憶にあって、ビデオや写真として記録にもたくさん残っています。
ちいちゃんが、お母さんのお腹にやってきてから、わたしはお姉ちゃんになる準備をコツコツと始めていました。
保育園では、大好きな先生に報告したし、工作でつくるものも、いい音が鳴るガラガラを研究したり、お母さんのお腹を優しくなでたりしました。
おねえちゃんになるって、ものすごい力を生み出す一大イベントなのです。
とにかく頑張らなきゃって思えるし、ちょっと痛くても泣かないで我慢できるし、嬉しくて誇らしくてみんなに優しくしたくなる、そんなとびっきりスペシャル時間が流れます。
そして、一度お姉ちゃんになると、もう決してお姉ちゃんでなくなることはありません。
待ち遠しいその先のおはなしは、また次回につづきます…😊
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