「そらまめくんのベッド」
「そらまめくんのベッド」
なかやみわ/さく・え(福音館書店)
豪雨というほど音を立てる雨が降るのはいつぶりでしょう。1日通してほとんど降り続ける雨でした。
おかげで気温は上がらず、比較的快適に穏やかに過ごすことができました。
今日は大好きなこのシリーズです。
そらまめくんのベッドをめぐり、様々なキャラクターが登場し、かわいらしい絵とともにお話が進みます。
この絵本は、昔からとてもスキな絵本のひとつなのですが、その理由は、母も大好きだったからかもしれません。
母は、絵本に出てくるそらまめくんのベッドを、実際にスーパーで買ってきて(もちろんそら豆入りのさやです笑)、一緒に中をのぞいて触らせてくれる人でした。
ほんとにふわふわ?ベッドにしたくなる?
そらまめくんって、どんなかたち?触りごこちは?
自分の目で見て、手で触って、においをかいで、確かめさせてくれるのでした。
そうなると、もうこの絵本はわたしの特別で、ページをめくるだけで、さやの中の、あの白いわたのようなものを、指で押した感覚がよみがえったり、さやを割ったときの春の香りが思い出されたりするのです。
絵本や遊びの中で出会ったものが、生活の中に溶け込んでいくというのは、こういうことなのかなぁと、今思い返したりします。
子どもたちに限らず、こんなことを大切にした、人とのかかわりをしていけたらなぁと思います。
おしまい。
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