徒然は最高だ。#25

昨日までの雨はどこへやら。
迷走(走るというのも違うな)した台風は福岡県に初上陸した後に東へ東へと進み太平洋へと消えて行った。

そんな台風一過の中、神奈川県まで出かけてきた。
若くしてこの世を去った若き映画監督のお墓参りだ。
彼は大学時代の先輩で共に映画作りにのめり込んだ仲間だった。
毎年9月のどこかの週末に都合をつけて出かけている。
コロナ禍の中、緊急事態宣言下で不要不急の外出自粛がお願いされているがこればかりはどうしてもお休みする事はできないのである。

毎年前日まで(当日の年もあったが)雨が降っていても何故か現地に着く頃には快晴になるのがとても不思議だ。
今年も台風の動きが心配だったが来週末は予定が入っていたので今週末にどうしても行っておきたかった。
そんな中出かけていったのだが、朝から外は快晴。雲ひとつない青空とはこの事だ。
残暑と初秋の間で服装に悩む時期ではあるが今日に至っては半袖を選択。夏の装いだ。

現地に着くとお花が外に出してあった。
ビーチパラソルの下に綺麗な仏花が並んでいた。
その中でもひときわ綺麗に咲いた花たちを選んで買った。

彼岸の入りという事もあり、お墓参りに来ている家族連れが多く見られた。
おじいちゃんに連れられた孫や、歩けないおじいちゃんの車椅子を押す息子。そこには暖かい家族の姿があった。

いまはこの地に眠る彼ももし生きていたら家族を作り、家族との時間を楽しんでいただろうか。
彼の性格を考えればものづくりに没頭して40超えても独り身…という事も考えられるが、誰にも優しい人だったのできっと温かい家庭を築いていたんだろうな…独り身の自分がそんな事をしみじみと感じていた。

どこまでも続く青空。
来年も晴れるだろうか?
おそらくは来年も晴れるのだろうな。
きっと私たちが会いに来るのをこの青空の向こうで待っているだろうから。

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