オープンマインド? ハングリー ? どうする岡崎!
岡崎青年会議所(岡崎JC)が開いたイベント「どうする岡崎!〜地方から革命を〜」に、みんなでつくるプロサッカークラブ岡崎(みんつく岡崎)発起人の森山泰行さんが招かれて講演をしました。地方活性化に精通する自民党の石破茂元幹事長とともに登壇し、愛知県岡崎市の未来について考えました。
イベントは9月15日、岡崎シビックセンターに200人近くが参加して開催されました。
まず地方創生担当大臣も務めた石破さんが基調講演をしました。岡崎城で生まれた徳川家康が築き世界でも類をみないほど長く天下泰平が続いた江戸時代は、中央に一極集中していなかったこと、開国後に急速な富国強兵を進めた時代から中央集権が始まったことなど、地方と中央の関係性の歴史認識を振り返りました。少子化など現在の日本を覆う状況を解説し、地方の官民が主体的に自分ごととしてまちを考える必要性を強調しました。化け猫や浄瑠璃姫など岡崎に残る伝説を利用したり、岡崎に拠点を置く6人組YouTuber「東海オンエア」の発信力だったり、他のまちではマネできない唯一無二の活性化のアイデアを語りました。
続いて、森山さんが岡崎市で進めた市民主導のプロサッカークラブづくりの活動を紹介しました。Jリーグの掲げるスローガン「百年構想」に見合ったプロクラブが地元にもたらすものを、Jリーグ昇格を実現させたFC岐阜での経験やデータなどで説明。Jクラブをシンボルとした多種目の総合型地域クラブが、楽しく豊かな市民生活の実現につながるのではないかと提案しました。岡崎にはそれを実現できる可能性があり、企業スポーツとは違い市民が自分たちでかかわってクラブをつくる意味を訴えました。
講演の後、2人はそろって登壇。進行役の岡崎JC・晝田浩一郎さんから「もし岡崎市長になったら」と質問された石破さんは「岡崎市長にはなりませんが(笑)、役所だけでやっていてはダメ。一緒にやろうと言いたい。岡崎にはここにしかないもの、ネタがいっぱいある」と話しました。鳥取県出身で「日本海側の人間からするとこんなに恵まれているところはない。新幹線も止まらないけど通っているし(笑)、温暖だし。誤解を招く言い方かもしれないが、豊かさゆえにハングリーさが足りないのかもしれない。もっと伸ばせるところはないか、ポテンシャルを最大限にいかして幸せになろうとしていい」と岡崎の可能性の高さに触れました。
森山さんは地域活性化でのスポーツの可能性を問われ、「サッカー好きやスポーツ好きばかりではないので、多世代のいろんな興味や可能性を持つ人たちが仲間になる状況を作りたいと思い、総合型地域クラブを提案している。共通した理念で思いや目的を持っていくことが大切なので、もっと伝えていかなければいけない。今後、活動について情報が発信されたら、関心を持ってもらい、大勢がかかわれる状況がつくれたらいい。オープンマインドで」と呼びかけました。