プロから学び アタマもフル回転
CSC岡崎 竹千代サッカースクールが6月30日夕、初めて開かれました。岡崎市西阿知和町のマルヤス工業阿知和グラウンドで、約30人の子どもたちが参加し、プロのコーチや選手からじかに指導を受けました。その様子をご紹介します。
■人工芝でJFLコーチ、選手からの指導
午後5時からの前半は小学4年生以下のレギュラークラスです。指導は日本フットボールリーグ(JFL)のFCマルヤス岡崎に所属している現役選手の茂庭照幸選手、多々良敦斗選手、そしてスクールの城内国治コーチ。両選手はJリーグでのプレー経験があり、茂庭選手は元日本代表DFです。
スクールはFCマルヤス岡崎から、ふだん選手たちが練習で使っている人工芝グラウンドを借りて、指導協力も受けています。後半の小学5年生以上のミドル・ハイクラスを教えてくれたのは、北村隆二監督と吉弘充志ヘッドコーチ、岡田稔コーチという、実際にJFLのチームを日々指導している3人。子どもたちにはプロフェッショナルのトレーニングの一端を体験できる貴重な機会になりました。
■「答えはひとつじゃないよ」
ミドル・ハイクラスの参加者は18人でした。冒頭に北村監督から、この日の練習のテーマとして「楽しくやること」「見ること」「判断すること」と3つの大事なことが示されました。
最初に指示されたのは、ゴールにタッチして早く帰ってくること。笛の合図で子どもたち全員が元気にグラウンドの隅に置かれていた一つのゴールまでダッシュして戻ってきました。そこで北村監督から「答えはひとつじゃないよ」と言われました。グラウンドには、みんながタッチしたゴール以外にもいくつかあって、反対方向にはもっと近くにありました。周りをよく観察して、思い込みや固定観念にとらわれずに自由な発想で、という練習のテーマが伝わってきました。
次はFCマルヤス岡崎の選手もやっているという、思考と体の動きを結びつける練習。地面に並べた3色のマーカーに合わせてステップをします。オレンジはマーカーの右側を右足、緑は左側を左足、青は両側を両足で。うまく速くクリアできたら「いいねー!」と声がかかりますが、常にコーチたちが伝えていたのは「間違ってもいいからアタマを使うんだよ。失敗した時に気がついて、修正できる能力も大事」ということ。間違えてもすぐに自分で気がついて正しくやり直すと「よく気がついた!」とほめてもらえました。
■駆け引きがサッカーの楽しさ
続いてマーカーで四角く囲ったスペースを使っての鬼ごっこ。北村監督は「安全なところに行くふりをして行かないとか、駆け引きがサッカーの楽しいところ。相手選手をどうやって混乱させるか。空いている場所や鬼の動きを仲間に声で教えることも大切」と話していました。
じっくりと体とアタマを動かしてから、ボールを使っての練習に入りました。2チームに別れての試合形式の練習では、得点は味方が全員、相手陣に入っていないと認められないというルールで、走り回りました。
■8月まで毎週水曜、金曜 まずは無料体験
約1時間30分ほどで練習は終了。北村監督は「ボールを持っていない人がどうかかわるのかが大事。ボールを持っている人がやりやすいように周りがサポートしなくちゃいけないし、それは声でもできる。どんな状況でもかかわれる。楽しく、間違ってもいいからトライしてください」と締め括りました。FCマルヤス岡崎のコーチや選手は、JFLの試合がほぼ毎週ある中で、都合がつけば今後も指導に協力してくれる予定で、北村監督は「違うトレーニングもすると思う。今日、楽しいと思ったら、また参加してください」と呼びかけていました。
CSC岡崎 竹千代サッカースクールは8月27日までの毎週水、金曜に開催する予定です。「みんなでつくるプロサッカークラブ岡崎(みんつく岡崎)」の活動で、来年春に設立するジュニアユースチームにつながっていきます。無料体験を1回していただき、気に入ったら入会をしてください。今後、ジュニアユースチームのセレクションも予定しています。
スクール公式サイト→ https://takechiyo-soccerschool.jimdofree.com/
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