「チャレンジできる場所づくりを」
岡崎商工会議所が7月8日に開いた情報文化部会7月例会に、「みんなでつくるプロサッカークラブ岡崎」(みんつく岡崎)の発起人、森山泰行さんが招かれ、講演をしました。「100年先のまちを考える〜スポーツクラブによる地域活性化〜」のテーマで1時間、同会議所大ホールに集まった約30人の皆さんに、愛知県岡崎市にプロサッカークラブをつくる意味を語りました。
みんつく岡崎が目指す市民主導のプロサッカークラブを運営するため、昨秋設立された三州フットボールクラブ。その社長に就いている森山さんは、企業チームのFCマルヤス岡崎に招かれて2019年に岡崎市へ来てから、地元の人たちとの仲間づくりからスタートして、岡崎でJリーグクラブをつくる可能性を探った経緯をまず紹介しました。「Jリーグ百年構想」の理念や、Jクラブを実現させて継続させるためにそれをシンボルとし支える総合型地域クラブの形がいいということ、FC岐阜をJリーグに昇格させた時の話、岡崎には成功の可能性があることなどを説明しました。森山さんの活動はNHKの取材を受け、今年4月から6月にかけて「ニュースウオッチ9」などテレビニュースやラジオの報道で「Jリーグ発足30年目 元Jリーガーが目指す『地域密着』の深化」として全国に伝えられています。講演でも森山さんは、だれもがチャレンジでき、それぞれの才能を見つけて発揮できる場所をつくりたいと語りかけました。クラブをつくる目的は、地元の活性化やまちづくりで地域住民が豊かで幸せに暮らすことで、それはだれかにつくってもらうものではなく市民が自ら一緒につくるものだと訴えました。
講演後、会場から「岡崎にJクラブをつくるという長期ビジョンに共感しました。逆に2、3年後にはこんなふうにしたいというものはありますか」「森山さんの熱い気持ちを受け止め、私たちで盛り上げていくのに市民は何をすればいいのでしょうか。具体的な支援の案を出していただけたら、たぶんここにいる人は全員支援に回ると思います」など質問や応援する発言が続きました。「森山さんが最も影響を受けた方は?」と質問され、森山さんが「たぶん妻。僕は選手の時は尖っていたが、妻が社会性や考え方を教えて育ててくれた。ベンゲル監督とかの答えを期待されていたんでしょうが、すみません」と素顔を見せて、会場の雰囲気を和ませる場面もありました。