見出し画像

生成AIに触れて感じた 今後ますます大切になってくること

ずっと無料版を使っていた生成AIを有料版にアップグレードしました。

その面白さ、利便性に目覚めたからです。

とはいっても、デジタル関連はさほど嫌いではありませんが、得意ではない、という当方50代文系頭なので、「やってみた」程度であることを申し添えておきます。

仕事に役立てています。
よく使うのは、会議の議事録の作成。音声データから作ってもらっています。

そして、聞きに行った講演会の報告書の作成。これは資料を読み込んでもらって文字数を始め、いくつかの条件を出して、まとめてもらいます。

これらは、生成AIの得意とするところでしょう。

でも、AIが出した文章をそのまま使うことはなく、それは倫理的にというよりは、AIの作った文章は、やっぱりどこか信用ならないところやしっくりこない部分も少なくないからです。

だから、最後は自分で手を入れますが、これまでに比べて格段に負担が減っています。

まず、諸々の作成にかかる時間そのものが短縮されて負担が減りました。プロンプト(条件の指定)を明確にしさえすれば、土台を作ってくれるから、手直しは短時間で済みます。

次に、いついつまでにこれを仕上げなければならない、という期限に関する心理的負担が減りました。
いくつも同時並行で仕事をするのが常なわけで、その中の1つでも2つでも、「AIを使えばすぐ終わる」と思えば、今は緊急かつ「人」しか対応できない案件に注力できます。
自分的には、これこそが大きな恩恵です。

ちなみに、私達の職場は、よく「民間より10年遅れている」と言われます。それが、コロナ禍でデジタル化計画が5年早まったと言われるも、まだまだ隔世の感が否めません。

このご時世、会議は紙文化です。いや、紙とデジタルが混在しており、その「混在」が、どちらか一方に統一されているよりも10倍くらいの煩雑さを生じさせています。

全部、デジタルにすればいいのに。

先日、部署にある複合機の使いが激しく、予算を扱う事務方から、
「プリントアウトは今月制限かけます」とお達しが出ました。
そこで、一気にデジタル化が進むと思いきや、みんな何をするかというと…。

隣の部署の複合機とPCを接続して、プリントアウト、そこまで歩いて取りに行くのです。(隣の部署のコピー代が跳ねがるのは、自明)

嗚呼。

そんな職場は、厳しくネットの使用も制限されており、詳細は省きますが、インターネットはボタンひとつの操作では見れないし、手元で便利なソフトをインストールすることなどできません。

だから、前述の会議録やら何やらは、持ち帰り仕事として自宅でするわけですから、「働き方改革」って何よって思います。

余談が長くなってしまいましたが、仕事以外でも生成AIと遊んでみました。

まず、何の変哲もない空の写真(下の画像)を撮って、細かく条件をいれて「短歌」を3つ作ってもらいました。


できた短歌は、いまいち、ならぬ、いま5つのクオリティ

さらに「三連休が始まる期待感を直接表現を避けて表現してください」という条件を付け加え、再度作成してもらいました。

①霧晴れて
光の糸が
頬を撫で
新たな日々の
扉が開く

②鳥の声
初日の道を
踏みしめて
心踊るは
幾段の明日

③ひと呼吸
朝の静寂に
すれ違う
微かな未来の
囁きの風

うーん。それっぽい感じは出ているのですが、そもそもその短歌が良いのか悪いのか、私には判断基準が分かりません。😅

そこが、生成AIの「使い手」の力量の限界なのでしょう。

生成AI君は、我慢強く、粘り強く、ダメ出しをしても仕事を放棄しません。

今回は同じ条件で、俳句を5個作成してもらいました。

---

①秋風や 新た日差しに 心舞う
②朝露を 踏みしめ進む 期待道
③初秋の 空に描かる 夢の道
④朝もやの 消ゆる光に 希望乗せ
⑤秋桜 揺れる道行く 三連休

---

うーん。もし夏井いつき先生が見るなら、すべてばっさり切られそうです。

生成AIの可能性は無限だと思いますし、活用しない手はないと思います。
しかし、生成AI君の力を存分に発揮させるには、指令を出す側の力量が求められます。
それは、「どう伝えたらこちらの意図を理解してもらえ、的確に行動化してもらえるか」という対人コミュニケーションのスキルに近いものだと考えます。

また、AI君が提案したものを採用するかしないか、それが良いのか悪いのかを判断するのは使い手、つまり自分の知性や感性に依存します。

知識や感性の素地は、その人の持つ教養の力だと思っていますので、読書や文化、自然、体験活動、人との触れ合いから形成される教養の力がますます重要になってくると思います。

きっと誰かがこのようなことを既に感じて考えているとは思いますが、私は生成AIに触れてみて、改めて自分ごととして捉えることができました。

つまり、これまで同様、人と会い、旅をし、読書をして軽やかに楽しい人生を送りたいと思います。AI時代にあっても、それが大切だと思った話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?