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写真を盛る心理

最高の自分像に魅せる、すごいビジュアル・フィルターをみつけました。「今の心理」に合わせて、自動で盛ってくれるフィルターです!

婚活・恋活マーケットでは、盛りすぎプロフィール写真への風当たりも相変わらずのよう。ひと頃ほどの「別人写真」て、さすがに下火なんでしょうか?

とはいえ、年齢を重ねるほどに、「盛る」必要性は増してきます。「婆さん」の漢字って、「女」の上に「波」。(言えてる!)

顔面の「波」処理が、私にも【重要】課題。

韓国コスメの優秀さは、ここNYでも有名です。けど、もう10年も前から、私は韓国人ルームメイトに教えられたプリ・フィルター(撮るだけでキレイ見え)の写真アプリを使っています。

撮ってから故意に加工するわけではないので、罪悪感ゼロ。でもそれは、冒頭で書いたフィルターのことじゃありません。

起きぬけでも撮れて便利!「アメリカのワンピは日本のとスタイルが違〜う」という証拠写真がすぐ欲しかったので。

韓国アプリで撮ったスッピン写真↑と、iPhoneの優秀カメラの写真を比べていて、ある心理に気づいたんです。

人間、「鏡を見るときにはいつも、韓国アプリのようなプリ・フィルターをかけている!」と。

「波の女」だろうが、常に鏡で見ているのは「波をソフト・フォーカスした自分」。

波のない、お若いかただって同じです。「試験に合格した!」なんてときには、自分が勝ち組の美女・イケメンに。想いびとにフラれたときには幽霊みたいなブスに見えるもの。(美人の幽霊もいますが)

これこそが、冒頭に書いた「すごいビジュアル・フィルター」。

そこで実際に写真を撮ってみたら?「思ったほどの違和感でもない」ことだってあるでしょう。オペラ歌手でスピリチュアル作家の江原 啓之さんが以前おっしゃっていたのは、「上手くいかない時には、上手くいかないほうがいい理由がある」。

別れたほうが断然よかった恋人の場合、フラれて撮った写真が輝いていることはあるはず。(まぁ、そんな時に自撮りはしないでしょうが)

失恋直後に、痩せたり青白い顔いろながら、透明な美しさが溢れている女性……私は何人か見ました。

それで改めて、写真を盛る目的を考えてみました。

婚活・恋活の場合は、「おびき寄せ」のため、とわかりやすいんですが……。それ以外の人だって、写真は盛りたいですよね。

就活、オーディション、アルバム、SNS投稿用。どれもつまり、「自分をよく見せたい」欲から?

「どうしてお腹がへるのかな♪」っていう歌を思い出しました。「仲よししてても♪」「けんかをしてても♪」

自分となかよしで肯定的なときも。自分とけんかというか、こんな自分じゃなくもっとステップアップしたい時も。

いつだって「自分をよく見せたい」欲で「おなかとせなかがくっつく」ものです、「かあちゃん、かあちゃん♪」

問題は、「詐欺」とも言われるプロフィール写真のご本人(私も?)が、それほどの詐欺だなんて思ってないこと。(「ちょっとは盛ってるけど、みんなやってるでしょ?」みたいな)

なぜなら、先ほどの「自分プリ・フィルター」が脳内にかかっていて、盛られた「実像」を毎日鏡で見ているから。責めたってラチはあきません!

難しいことかもだけど、詐欺写真へのコメントは「よく撮れてるね」ぐらいにしておいてあげるとか。(恋活では「黙ってサヨナラ」がデフォルトでしょうが……)

不思議なのは、別人級のセルフメイク達人が、「詐欺」どころか絶賛されていること。スキルが超人レベルだから? 経験値がハンパない苦労人だから? 

化けているのは写真と同じながら、何よりメイクは3次元リアル実物だからでしょうね。

自称「詐欺メイク」の足の裏さん↑「ブスを仕事にしている」とおっしゃいますが、いえいえ!お肌も髪もピカピカで、美人遺伝子のクオリティが窺えます。

足の裏から人間になるには

世の中の商品やサービスだって、盛ってないものはありません。例えば、白人モデル起用の欧米ふうイメージ写真を使っている、日本の個人ブログや企業サイト。

よく読んだって、何も海外と関係ないコンテンツだから、NYの私から見たら詐欺だけど……。悔しいけど、そんな写真がオシャレで説得力あるんですよね〜。

イメージは、盛ったもん勝ち!

ということで、最近「なんちゃって別人」ともいえる「イラストふう」「見るからにAI処理ふう」なプロフィール画像で遊んでいました。

これだと造ってるのがミエミエで、逆に「本物じゃないも〜ん」と開きなおれるから。

例えば下記アプリは、顔アップ写真を5枚以上送ると、勝手に合成してくれます。「誰ですか、これ?!」(冒頭の写真も)

こんな時、スッピンの自分がゴミだと気づきます。スキンケアも髪型も手抜きで、口角が下がった自分……。

「波」が寄せてくるほどに、対策も万全でないとネ。韓国アプリでラクしてる場合ではない! 脳内フィルターに騙されるな!

「脳はリアルと想像の区別がつけられない」は本当。想像上の自分に満足していれば、幸せ。ただし、いずれ現実に幻滅した時には……手遅れかもしれません。

Fake it, til you make it.(「本物になるまで、本物のフリをし続けろ」)は、成功の秘訣としてよく言われたこと。

「人は見かけ」においても、たぶん同様。Fake(偽物)画像が本物のつもりで、ヘア・メイクや顔フィットネスに工夫を重ねていけば、いつかリアル化けの達人になれそうです。

写真加工もいいけれど……。お手本AI利用で、本物志向でいってみますか?!

オマケ

午後にトランプの暗殺未遂があり、テレビはそのニュースばかりです! 1インチ違いで致命的、だったそう。

アウトレットで購入のお気に入りワンピ

ところで、始めに載せたスッピン写真の「日米で服のラインが違う」件。こちら一時帰国?のかたのポスト↓のように、NYでは胸の開いたデザインが普通。胴が短く見えるし、涼しくて快適です!