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作曲のPK⚽️攻略法

イメージ通りの曲を作ることをゴールとするなら、サッカーではペナルティ・キックに近いかも。

ディフェンスがキーパーだけしかいない、自由度の高いキック。作りたい曲のイメージ(ゴール)がはっきりしているなら、邪魔(キーパー)が入るとすれば……

「いいフレーズを思いついたのに、五線紙と鉛筆がなかった」とか、「楽器やDAWをスタンバイしてやる気満々なところに、急用(遊びの誘い)ができて」といった理由ぐらい?

とはいえ、サッカーPKでも「普通に蹴れば入るだろ?」って話ではないように、雑念に邪魔されて曲作りが難航することはありますね。

なので、たまには作曲ヒント情報を……ということで。

今日は思いつくまま、「気にしなくても大丈夫!」っていうポイントをいくつか並べてみます。

よろしければ、Spotify が作ってくださっている私のラジオを聴きながら……。私の曲少々+類似アーティストの曲による素敵なピアノ・プレイリストです。

素材が良くなくてもオーケー

歴史的名曲となると、主題のクオリティが違いますよね。料理でいうなら、イキのいい極上のお刺身? 誰がどう弾いても歌っても、最初の数秒で惹きこまれてしまいます。

ベタな例では、ビートルズの「イエスタデイ」とか。

え?「そんな天才じゃないから」? ちょっと待って!

どんな大作曲家であろうが、そんな名曲は自作の何十曲に一曲あるか、ないか。

いい主題が思い浮かぶのを待っていたら、せっかくの「作りたい!」の気持ちが萎んでしまいます。

もう、素材は「ドレミ」でも何でもいいから、作り始めちゃいませんか? 欲望に任せて工夫すれば、何とかなります。

私の曲では、こんな感じ↑。主題はメンヘラっぽい単純ループ。亡き愛犬が煉獄(=Limbo、地獄の隣り)にいるかも、と思ったら、矢も盾もたまらなくなって……。

半狂乱な精神状態で、「もう、何でもいいから繋げちゃえ!」と、主題を繰り返して完成させた曲。

そんなんでも、Apple Musicでは、私のレパートリー中で一番聴かれてるみたいですから……。

Top Songsに注目!

字余りでもオーケー

名曲の中には、譜割りが変則だったり、一部変拍子のものが結構あります。

ショパンが「自分の中では最も美しいメロディ」と評したとされる、「別れの曲」なんかがそうですね。

別に、小節数を4の倍数や偶数にする必要はないんじゃないか? ……

奇をてらって、わざわざ変わった譜割りにするのも、どうかとは思いますが……

私のレパートリーにも、何曲かあります。Shazam(ラジオやカフェなどでかかった曲の検索アプリ)でも検索していただいてる、11. Floral Dedicationという曲もそう↓。

字余りでも、「この曲、何?!」と気にとめてくださるかたは(少数にせよ)あるってことですね。

字余りソングのような個性派曲ができたら……?「ヘンかも」なんて気にしないで、思いきって発表しちゃいましょう! 

字余り曲にShazamいただいた数が、3年間で5回!

録音イマイチでもオーケー

DTM用のソフトや機器が充実している昨今では、レコーディングにこだわるかたは多いみたい。自作自演も多いようです。

作曲のヒントからはズレますが、最後に録音について。

「渾身の名曲(?)が、録音で台無しになってはたまらない!」とは、誰しも思うことでしょう。

でもね……。

たとえ大物アーティストであっても、予算も納期もあるし。それらがないとしても、凝りだしたらこの世の終わりまで……になりかねません。

実は、最初に例に出した私のApple Music のTop Songsの上位2番目と3番目は、いずれも演奏/録音ともにまるで納得していない曲。

レコーディングを終えたはいいけれど、最後の最後に「もう一度やり直させていただけませんか?!」と、喉まで出かかりました。

でも、エンジニアさんも全力を尽くしてくださっていたし、「これが私の実力かな」と……。(サッカー日本代表が言われてることみたいですが……)

そんなんでも再生回数は良いほうなので……。リスナーさんの反応は、自分が思うのとは違うこともあるし、何か少しは伝わっていそうです。

終わりに――PK⚽️に代えて

サッカーの決勝ペナルティ・キックを見ていると、いつも「運かな」って思います。

結局、作曲でも他のことでも、同じですよね。

どれほど努力や実績を積もうが、どれほど策略を練ろうが、結果は残酷。運に支配される割合は否めません。

また以上見てきたように、自己評価と時流の評価が噛み合わないのも、運のようなもの。

だったら、結果なんか何でもいいじゃないですか。

ここまで読んでくださったかたは、作曲に限らず、好きな何かがあるはず。それに関して、もしも強敵揃いやPK戦のような厳しい状況だとしても……。ワールドカップ熱から、「やってみよう」という気になっていたりするんじゃないでしょうか?

だとしたら、以上作曲で挙げたように、「外しちゃうかも」なんて気にせず! 結果にかかわらず、きっと熱量が伝わって世の中を照らしますから!

今日の話が何か参考になっていましたら、「いいね」をお願いします。そしたら作曲ヒント続編をやります。

それと私のSpotify ラジオも、リモートワークや瞑想のお供に激推しです。

日本人では、大手のオシャレCMも多く手がけてらっしゃるYuki Murataさんとか。個人的には、ニューヨーク在住のスター Ola Gjeiloさんがツボ。(曲目は随時更新)

マインドフルなピアノに間違いなく癒されますよ。どうぞよい週末を!